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受け手に媚びる時代は終わった

“観る”から“聴く”へ Voicyが変える、音声メディアの未来   Talked.jp

緒方:Voicyをやっていて面白いのは、ワーキングマザー向けのコンテンツが非常に流行ったことです。これまではワーキングマザー向けのコンテンツがネット上になかったからなんですよね。理由は、発信者も忙しいから。リスナーに聞いてわかったことのですけど。

福田:忙しい合間に配信して、でも上位ですものね。

緒方: なので今後、発信者のコストをできるだけ下げてしまえば、今まで発信していなかった、できていなかった属性が増えるということなんですよね。

福田:正しい開拓ですよね、それは。

緒方:今までは受け手に媚びるというか、発信者が手間を掛けるという世界から、もう「情報は溢れているので、受け手が発信者に媚びる」という世界に変わってきていると感じます。発信者は「オレは最低限の手間ならかけるけど、それ以上加工しろとか言うなら、べつに見なくていいから」と言う世界がやってきている。実際YouTubeでも、堀江貴文さんなんかはiPhoneで、一発撮りで出していますよね。

福田:You Tubeの流れも、ある意味では同じということですよね。

緒方:はい。本当に魅力的な人は、「人生の仕入れ」のほうにコストをかけてやっているから、発信はできるだけ簡易に出すということです。

福田:たしかに。一次情報を豊富に持っている人たちは、むしろ加工しないでぱっと、そのまま出してしまうんでしょうね。

緒方:そうですね。で、「受け手はそれを咀嚼してくださいね」と。逆にめちゃくちゃ暇な人は、一生懸命頑張って加工して、華やかなかたちにして出すということにこだわり続けるようになってきています。そこがたぶん、コンテンツの流れの分かれ目ですね。

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