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プロデューサーの視点で、立ち位置を考える

リケジョ・武道家・女優リーナ・リー   Talked.jp

福田:たしかテレビの仕事で、いとうせいこうさんたちと共演した番組も、見事でしたね。

リーナ:NHK BSプレミアムの「ザ・プロファイラー~夢と野望の人生~則天武后」ですね。

福田:中国の歴史について語るというテーマで。中国史上唯一の女帝となった則天武后の人生の特集でしたよね。あれだけの知識と……立て板に水じゃないけど、パンパンと返していたじゃないですか。

リーナ:でも……これ、どういう捉え方されるか分からないですけど、理系だから、歴史は全く詳しくないんです。

福田:そうは見えなかったね~。でもあの分野は詳しいんでしょう?

リーナ:それもまた偶然で。オファーを頂いた直前に、モンゴルのチンギス・ハーンの孫の本を読んでいたんです。小説ですけど。それで1時間番組だったので、(じゃあ、私の立ち位置は何だろうな?)というところから考えて出演者の方を調べて……。女子1人で、さらに中国人という立ち位置で考えたら、(じゃあ私は女性目線と中国人目線でこのテーマを語るんだな)って考えまして。

福田:出来すぎるよ、仕事が(笑)

リーナ:ありがとうございます(笑) で、そこから内容は限られてくるんですよ。データとか、歴史的背景とか。それなら中国のサイトで自分が調べられる限り調べて、準備をしようと思いました。(私が語れるのは、こことここ、あとそれぞれに女性の意見としてこれを言える……)と組み立てました。あと、テレビに出る時に私が決めているのは、編集の時に制作の方が文字起こしをしやすいよう、短い言葉でガツンと言うのを意識しています。

福田:すごいね……。皆さん、仕事はリーナ・リーですよ!

リーナ:それを意識して、全部台本の裏に書いて、書いた内容の1/10言えればいいかなと。…というか、1/10でも使われたらいいほうと思っているので。

福田:テレビのこと、よく分かってる。

リーナ:このテーマの時、(この話をしよう)と決めるんですけど、でも違う話の流れになった時は、「あ、ここも言える!」と瞬発的に発言する。つなげるのは番組の方にお任せするので。それは、過去に失敗したことがあるからなんです。自分の発言と他の出演者の方と声が被ってしまい、スタッフの方があとで編集しにくくなってしまったというか……。

福田:わかる……。エピソードが長すぎると、切られちゃうんだよね。番組もものすごく急いで編集しているからね。テレビの座談会に呼ばれて収録する時、みなさん専門家でね。すごく面白い話を長く語る人がいるんだけど、そういうのが残念ながら削られていく。

リーナ:そっか~。そうですよね、なるほど……。

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