近藤健祐 × 福田淳 対談 意外と知らないキャラビジネス考@ソニー・デジタル エンタテインメント【後編】

近藤健祐 × 福田淳 対談
意外と知らないキャラビジネス考
【後編】

構成:福田千津子 撮影:越間有紀子

日時:2016年7月25日(月)

場所:ソニー・デジタル エンタテインメント

近藤 健祐氏(写真右)

マインドワークス・エンタテインメント代表取締役
(キャラクタービジネスプロデューサー)
1968年生まれ。早稲田大学社会科学部卒。2社を経てソニーグループの広告代理店に入社(現フロンテッジ)。キャラクターサイト「イーキャラメッケ」の立ち上げを行い、その後2004年マインドワークス・エンタテインメント設立。現在に至る。

福田 淳氏(写真左)

ソニー・デジタル エンタテインメント 社長
1965年生まれ。日本大学芸術学部卒。アニメ専門チャンネル「アニマックス」など多数のニューメディア立ち上げに関わる。(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント バイス・プレジデントを経て現職。

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近藤健祐 × 福田淳 対談 意外と知らないキャラビジネス考【中編】

22.ローラはもうタレントというより、メディア

福田:僕、明日、あるモデル事務所から頼まれてSNSの使い方講座をやるんです。スタッフがドラフトしてくれた資料は時代背景とかサービスの特徴とか書いてあったんです。「それよりも、どうやったらフォロワー数が増えるかとか、スナチャで最新のフィルターが出たとき、なぜ顔フィルターやってInstagramに上げるのか、みたいなことも入れようよ」って提案したんです。「どんなアイコンのクリエイティブがいいかみたいなことまで全部指南しよう」って、さっきシナリオ作ってみました。「アイコンをコロコロ変える人は駄目」とか、「誕生日のとき、ろうそくの後ろに立つ人はおばさん」とか、いろんなルールを全部書き出したんです。「特別フィルターが出たときだけは、2週間限定でやっていい。パリ追悼とか、ゲイパレードとか、そういうときはやる」とか。

近藤:そうですね。それはありましたね。やりました。

福田:なぜローラにクライアントがいくのかとか、全部分析して、明日披露するんですけどね。

近藤:ローラなんかフォロワー200万人以上、約300万人ですもんね。

福田:そう。結局、中小のアパレルにとって、ローラのインスタで初出しすることが企画の条件なんです。となると、ローラはもうタレントというより、メディアじゃないですか。もはやそれは一つの媒体ですよね。

近藤:確かにそうですね。

福田:2010年にスマホが発売されてから5年。みんな、ずっとセルフィー撮ってきたんですよ。ちょっと変わった味付けが欲しくなって、最初は写真加工アプリでちょっと星とか付けてたんですけど、うちのアプリ「PopCam」とか「LINEカメラ」とかで。

近藤:はい、付けてましたね。

福田:その次に、顔フィルターとかフェーススワッピングが人気になるんです。「スナップチャットってなんですか?」って聞かれたら、僕は「セルフィーのデコメ化」と答えています。自分の顔をちょっと不細工に見せたりとかね。面白く見せたりって。で、「マスカレード」アプリが出て話題になったときに、ちょっと誰かが顔の交換をやってみたら、これが面白いということになって、今、顔の変形だとか、むしろキャラクターになるより変形のほうが多くなってきてますよね。

近藤:人気ですよね。どれぐらいもつと思いますか。

福田:うーん、例えば『ポケモンGO』なんかもそうですけど、たまごっちと同じレンジじゃないかなと。デジタルだから足がもうちょっと速いかもしれないけど・・。だから1年くらいかな。

近藤:1年ですか・・。