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質疑応答①
イノベーションをし続けるには、どういう心掛けが必要か?

~WASEDA NEOトークセッション第1回~ Talked.jp

坂井:グローバルに触れ合うってことですね。例えば外人の友達でもいいし、旅行もいいし、ネットもあるし、いろいろな形で。日本って島国だって言うけど、今やそんなことを言ってる場合じゃないですよね。どこに行っても、外と触れ合うことは可能だから。触れ合ってないと、やっぱりちょっとヤバいですね。例えば、上海は95%がデジタルマネーということを、僕も最近まで知らなかったですからね。
ついでにいうと、今年ミラノに行った時、男子トイレと女子トイレが同じデザインになったんですよ。分かります? LGBTの文脈なんですけど。要するに、みんな座って扉のあるところで用を足すと。初め、びっくりしてね。
そういうことってささいなことなんだけど意味があって、そこから女性経営者がたくさん出てくる街になったり、あるいは政治家に女性が多くなったりっていうことが、おそらく僕は起こると思うんですね。だから何か1次情報という自分しか知らない情報、インターネットで検索しても出てこない情報、それをどれだけ持っているかがその人の豊かさだと思うんですね。

福田:ユニクロのクリエイティブ・ディレクターのジョン・ジェイさんはいつも世界中を旅しておられるわけですけど、どの国に行っても5人の面白そうな人を紹介してくれと言って会うそうです。僕も真似をして、どの国に行っても、必ず旬の方を紹介してもらんです。でも、それって海外に行かなくてもできるんですよね。 
あと先日、ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑(ほんじょ・たすく)氏が、小中学生に「教科書を疑え」とおっしゃって話題になりましたよね。

坂井:いいですね。あの先生ね。

福田:「一番重要なのは、不思議だな、という心を大切にすること。教科書に書いてあることを信じない。常に疑いを持って本当はどうなんだろうという心を大切にする」「つまり、自分の目で物を見る。そして納得する。そこまで諦めない」と。僕も日本や海外で、いろんな人に会った時に「なんでだろう」って思うわけですよ。それが蓄積してイノベーションのヒントになるのだと思います。

坂井:さっき言ったインサイトなんかもそういうことだし、1次情報っていうのはちょっと分かりにくかったかもしれないけど、大体ネットのニュースサイトって、ほぼみんな同じことを書いているじゃないですか。そういうのは2次情報でしかないから、みんなが知っていること知っていても、あまり意味がない。つまり、比較にならないんですよね。

福田:僕が世界中で直接聞いた話を後輩に話したりすると、次の日「昨日、福田さんから聞いたあの面白い話、検索したけど全然載ってません」って言われるんですよね。「いや、あのね」と(笑) 世の中75億人いて、ネット使ってる人が35億人。「意外と検索では出ないことってたくさんあるよ」って言うんですよね。

坂井:ネットにある情報って本当に、世の中の5パーセントも僕、ないと思うね。

福田:SNSが出て、C to Cで個人が情報発信できるようになったといっても、フェイクニュースがあんなにシェアされているだけですから。別に大したオリジナリティーはないんですよ。
そういうことでいうとやっぱり街をうろうろして、人に関心を持って聞いて、聞いたとしても疑問を持って考えるっていうのが、ご質問のお答えかなと思うんです。

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