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お金儲けを目的にしないと、 生き方が自由になる

LGBTQに挑む、プレイメイトのチャレンジ Talked.jp

福田:ネットって、たとえば自分が体調悪い時に、「何の病気だろう?」「この薬何だろう」って検索しても、意外と出てこないものなんですよね。でも、お医者さんの友達に聞いたら、いとも簡単にわかるんですよ。地球に70億人の人がいて、ネット接続できるのは35億人しかいなくて、そのネットに全部正解が書いてあるかっていったら、そんなことは決してない。リアルな町にしかない情報のことを「1次情報」っていうんですけどね。元不良が実社会で成功する確率が高いのは、若いときから町をうろうろして、町のことを知っているからなんですよね。でもずっと勉強ばっかりしてると、社会のことを全然知らないから失敗する確率も高い。
裁判長の知り合いに聞いたんですけど、出世しようと思ったら、失敗が許されないから、免許も取らないし、酒も飲まない。そういう生活をしているって言うんですね。日本の場合は失敗が出世に響くから、「何もしないことが成功に近づくこと」らしいです。失敗が人を豊かにするのに、それを一切しない人が人を裁く仕事をしているなんて、逆に空恐ろしいです。

万美:わかります。すごく。

福田:IT企業の社長の集まりとかに行くと、お金儲けをしたい人たちが多いから、当然金儲けの話になるわけです。「何か」をやって金儲けをするわけだけど、その「何か」っていうものが社会に役立つとか、自分のやりたいことの実現であるとかがなければ、僕にとってはお金儲けそのものが、人生を無駄にする時間だなって思います。
ITの会社を14年経営しましたけど、競合の半分以上の人が東京からいなくなりましたよ。「お金、お金、お金」って言ってるから、脱落したんだと思ってます。会社って、何か社会に対するコミットメントがあってやるものだから、それなしに「お金」ってなると短期的にはよくても、長期的にはダメになる。それはITだろうが、ガールズバーだろうが何でも一緒。起業家は自分の使命を見つけたら、それが後から変わってもいいから、「今はこれ」って、そう思ってる間はそれを大切にして追求するべき。ミュージカルスターなりたい、プレイメイトになりたい。何でもいいんですよ。だけど、そこに「1ミリでも近づこうとする人間」だけが、近づくことできる。でもお金儲けって「何か」じゃないからね。「じゃあ1億持てるようになったら何をするの?」って言ったって、大したことしないんだよね。女の子はべらせてワーワーやりましたって。それは楽しいかもしれないけど、それは目的じゃないですよ。そういうことを毎晩毎晩繰り返しているうちに、いつの間にかみんなどっかにいなくなるんですよ。ほんとに見事にいなくなるから、「ああ、生きるって考え方だな」って思う。

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