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30代のコンテンツづくりが面白い

オフラインをオンライン化する~バン生活で作る「旅の音声ガイド ON THE TRIP」 Talked.jp

福田:成瀬さんは今、お幾つでしたっけ。

成瀬:29歳です。

福田:僕は今53歳なので、ジェネレーションでいうとふた回り違うんですね。それで思い出したんですけども、成瀬さんと出会ったときに、「次世代のいい人が来た!」と思ったんですよ。

というのは、僕のひと回り下の40代は、お金もうけの話中心の人が多いように感じてしまうんです。例えば、「ガールズバーが流行ってる」っていったら、「ガールズバーを経営してみよう」とか、「これからは分散型メディアだぞ」となると、急に動画レシピばっかり始めたりして、同じことをやろうという発想が多いんですね。コンテンツが長らく軽視されていて、プラットフォーム主義者が多かった。「オレ、プラットフォーマーで第二のLINE目指す」みたいな。でも成瀬さんは、プラットフォームではなくて、「日本を紹介する人と旅」がキーワードになっていますよね。30代前後ぐらいの人たちがコンテンツを作りだしたら俄然面白いし、40代みたいに「プラットフォーム、プラットフォーム!」って言わないんですよ。

成瀬:たしかに、僕らはあまり、プラットフォームという考え方はもっていないかもしれません。

福田:僕は映画会社に長くいたから分かるんですけど、そのプラットフォーマーたちは、いつも必ず「コンテンツがたくさん必要だな」って言うんですよ。でも、コンテンツはたくさん要らないんです。そんなにたくさんあっても追えないし、オードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』みたいに、「明日もがんばろう」と思えるポテンシャルのあるコンテンツがひとつあればいい。古い作品ですが、今でも明日、新しい14歳の女の子をファンにできますよね。これってやっぱりコンテンツの強さなんです。良ければずっと残るし、広がりますよね。だから、成瀬さんが挑戦されているコンテンツづくりは、『ローマの休日』を作るようなことかなって思います。

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