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世界を征服するのは簡単だ

世界征服を考えると、ヒトはもっと生きやすくなる   Talked.jp

中田:幸福って、当たり前のことですけど、「今あるものに満足する」という、それだけです。結局のところは。、死なずに生きてるわけですから、それで満足するという……基本的にはそう。今、シリアのアサド政権か何かに捕まって、死ぬまで何年間も拷問を続けられるとか、そういう生活だと確かに幸せになれないかもしれませんけど、そうでなければ、死ぬことも含めてたいしたことじゃない……ということに満足できれば幸せだと思います。

福田:でも、こだわるんですけど、「世界征服」というこのタイトル、やっぱりものすごく面白いんですけど、「世界征服」ってものすごい野望がないとできないように思える言葉じゃないですか。

中田:まあそうですね。

福田:なのに、本に出てくる質問の答えというのは、けっこう簡単なことで世界征服できちゃう。

中田:そうですね。例えば、トルコの大統領のエルドアンはカリフになるかもしれないし、ならないかもしれない……、でもカリフになったときには「私がカリフにしてやったんだ!」と思いますから(笑)

福田:そういう野望は多少はおありになる(笑)

中田:「実は私が……」って思えればいいわけです。

福田:アハハ!!

中田:実際、トランプなんかの支持者だってみんなそう思ってると思いますよ。そういうもんですからね。そういう、世界の中で自分がつながっている意味を持っている。世界の中で自分を位置づけられる。それが「世界征服」ということです。

福田:中田先生から言えば、こういう本を出版して、何か反響があるということはやっぱりうれしいことですよね。

中田:それはそうですね。ここからカリフ制再興が始まるわけですから(笑)

福田:今日お話をしてみたら、全然お考えが極端じゃなくて、素直に理解できました。そこが面白いですよね。価値観が「うわ~!!」っていうんじゃなくて、「へっ?」っていう感じというか。「人を殺してはなぜいけないのか?」っていう問いについても「やってみな」っていうことでしょう。でも「意外と、できないなぁ」みたいな。「そっか……」っていう。 今日は丁寧にいろいろお話をしてくださって、本当にありがとうございました。本当に面白かったです。

中田:こちらこそ、ありがとうございました。

(了)

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