日本人サラリーマンがアラブの王様と付き合う交渉術

日本人サラリーマンが
アラブの王様と付き合う交渉術
(後編)

編集: 井尾淳子
構成:田口みきこ
撮影:越間 有紀子
日程:2021年6月30日

鷹鳥屋 明(写真/左)

日本人サラリーマン。1985年大分生まれ、日本と中東を行き来して働くサラリーマン。大分舞鶴高校、筑波大学卒業後、メーカー、商社、NGO職員、ベンチャーと働く間に外交イベント、ビジネスを通じてアラブ、中東世界に深く関わりSNS上でアラブ人約10万人からフォローされる。中東各国で過ごした経験から現地で行われるイベントの企画、随行等も行う。本人もオタクであり中東のオタク文化に関して造詣が深く日本のコンテンツを中東に広げるべく活動を行う。母方の実家が鷹鳥屋神社であり、鷹鳥屋明を名乗る。近著に『私はアラブの王様たちとどのように付き合っているのか? 』(星海社新書)がある。

福田 淳(写真/右)

スピーディ・グループ C E O
金沢工業大学大学院 客員教授 / 横浜美術大学 客員教授
ソニー・デジタルエンタテインメント社 創業社長
1965年 日本生まれ / 日本大学芸術学部卒
コンサル業務以外にも、女優”のん”などタレントエージェント、ロサンゼルスを拠点としたアートギャラリー運営、不動産事業をはじめ、中国の新経済特区マカオをベースとした日中エンタメ開発、エストニア発のブロックチェーンを活用したNFTビジネス、企業向け“AIサロン‘を主宰、沖縄でのリゾート開発・ハイテク農業、日本最大のeコミック制作、出版業など活動は多岐にわたる。
カルティエ「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー」、ワーナー・ブラザース「BEST MARKETER OF THE YEAR」など受賞。著書、講演多数。
公式サイト:
http://AtsushiFukuda.com

多神教徒は下から2番目の地獄へ落ちる!?

鷹鳥屋:じつは少し前、とある中東の国で事件が起きて大臣が更迭されました。合わせて大臣とその周辺人事が突然ガラリと変わりました。それと合わせてその一族の力が削がれる事件となりました。そういうことはよく起こります。今まで藤原氏が栄えていたのが急に橘家になる、「橘諸兄が政権を取って太政官、他一族は主要ポストに就けず!」みたいな感じです。

福田:本にもエピソードが紹介されていて本当に面白かったんですけど、鷹鳥屋さんにある日突然コンタクトしてきた、サウジアラビアの王子は大丈夫ですか?

鷹鳥屋:私が保証できることでもないですが(笑)大丈夫だと思います。かの王子は分家というか、徳川で言うところの井伊家や本多家のような譜代大名の家系なので。そんなに問題の無いポジションだと思います。

福田:ご著書では、思い立ったらすぐ行動するとか、そもそも鷹鳥屋さんを日本から急に呼び寄せるとか、ものすごい行動力があるなと思いましたが、いい意味で遊び続けるエネルギーがものすごいですよね。

鷹鳥屋:そうですよね。でもなんだかんだ言って自分で飲食の経営や事業をやったり、アメリカで超有名なラッパーを部下に置いてプロモーションに力を入れたりと、商才がある方なんだだなぁと思います。

福田:お酒はお飲みにならないの?

鷹鳥屋:みんな飲まないですね。モロッコに一緒にいたときも飲んでいませんでした。モロッコって、お酒が飲めますからね。モロッコ産ビールもあるしワインもあるし。1滴も飲まれなかったので、信心深い王子だと思います。王子はカナダに留学もされていたので、外の世界の見聞も深く、いろいろなお話ができました。国内の一部地方の環境だけでずっと育った方とかもいます。純粋培養された人とは、ある意味当然ですが外国人である私とはなかなか話が合わないです。しまいには、「おまえは異教徒の、多神教徒だから、下から2番目の地獄で焼かれる」とか言われる始末(笑)

福田:そんな正確に言わなくてもいいよって言いたくなりますね(笑)

鷹鳥屋:そうそう、調べたら竈地獄らしいですよ。実家がある大分県の別府の地獄巡りの竈地獄を思い出しました。そして疑問に思い「下から2番目か、じゃあ一番下は?」って聞いてみたら結構面白くて、ムスリムを装った偽善者やモーゼ達を迫害したファラオなどが一番最下層の地獄に落ちるそうです。その1個上って、なかなか悪いところに落ちますね。

福田:たしかに!

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