プラ子、旅する。アフリカ行って幸せ力ついた![前編](対談 栗山 さやか 氏 × 福田 淳 氏) | Talked.jp

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プラ子、旅する。アフリカ行って幸せ力ついた![前編](対談 栗山 さやか 氏 × 福田 淳 氏)

“散歩”で活動を支援!

福田:僕はそんな人道的な人間じゃないんです。こういう支援にかかわらせてもらって、支援っていうのもおこがましいと思います。でも、アフリカ支援のイメージって、蠅のたかっている子どもの写真を出して寄付募っているような啓蒙のセンス、そういうPRの仕方が1人のマスメディアにかかわる人間として嫌だった。貧富の差をああいう風に演出しても、日本の日常の中ではストンと響かないです。なので渋谷で働いていた日本女性がバックパッカーやった後、いきなりアフリカに行くなんて突拍子もないことしたのか謎なんですよ。心情が謎だから、ずっと興味引かれるんですよ。

で、仲間と支援の方法を議論して、坂之上洋子さんが、「東京近郊を散歩して、家でポッドラックパティーやる」って言うから、「そんなので支援になるのかな?」とか言って、やってみることになったんですよね。それが「さんぽ会」の始まりです。今、ファンドレイジングの手法でクラウドファンディングが注目されてますが、洋子さんのアイデアはリアル・クラウドファンディングだったんですよ。

素晴らしいなと思いました。アイデアが優れてました。「さんぽ会」は、あんまりアフリカのこと考えないで参加できるんですよ。それはそれでいいと。洋子さんとか福島香織さんとか、普段話せないような人と散歩しながら話せるっていう企画なので人数は20人くらいの枠にしました。でもいつも2、3倍の応募があるので抽選になります。結局今まで10回ぐらいやっています。2008年頃からだから7年間で10回、つまり最低でも1年に1回はやっていることになります。

栗山:ありがたいです。

福田:でも1回あたり参加費5000円×20人だから10万円じゃないですか。さやかさんの活動費が最低年間120万円いるわけです。毎月「さんぽ会」できないから、その時々にイベントやって50-60万円と支援の輪が広がって、何もない時でもご寄付を頂けるようになりました。

栗山:そうですね。

福田:僕らはやっぱりアイデア勝負。あと、真剣なんだけど真剣にやり過ぎないって決めているんです。余力があるときにやらないと続かないと。義務的にやるのも駄目と厳しいルールを課したのが良かったんですね。ただ歩くだけですもんね、奥多摩とか。で、歩いたらみんな寄付してくれて、その時々新しい出会いがあるんですよ。

栗山:でも皆さんのおかげですね。

福田:このプロジェクトにかかわってる人のセンスが良かったのも功を奏しました。自然体で無理矢理感がない。
ちょっと暖かくなってきたから歩こうかとか、素敵なアーティストと知り合ったから今度のイベントにでてもらおうっていうのも実績あって、韓国人の双子デュオ「レッドペッパーガールズ、歌手のRay Yamada、メンタリストのDaiGo、活弁士の坂本頼光とか、みんな手弁当できてくれて集客に貢献して頂きました。
人に共鳴してもらうようなプログラムを入れることで、7年以上継続するファンドレイジングになってます。

栗山:本当です。ありがたいです。長いですよね、本当に。