logo

電気シェーバーのある日の売上 自分が2本、先輩20本、髙田明は200本

元ジャパネットたかた人気MCが語る 配信時代に問われる「伝えて、売る」技術(前編)   Talked.jp

福田:気になることはたくさんあるんですが、伝説の社長の髙田明さんとは、いつごろお会いになることに?

馬場:入社してすぐですね。もうびっくりしました。「高田明さん、こんな気さくに話しかけてくれるの?」と。僕のような、まだ名前と顔も一致しないような人間に対しても、本当に気さくにいつも話しかけてくださるんですよ。ふらっとスタジオに遊びに来て、「おはよう!」「君、いつ入ったの?」って、いつものあの甲高い声で、話しかけてくださったんです。

福田:はあ~。創業者のパワーを感じますね。

馬場:本当にそうです。当時は高田明社長が第一線でテレビショッピングの画面に出ていらっしゃったので。一方の自分は、鹿児島ではある程度知られていましたけども、全国的には全く名前も顔も売れてはいないので。そんな有名な方から話しかけられると、もうそれだけで舞い上がっちゃうくらい、ありがたいなあと思いながら毎日仕事をさせていただきました。

福田:でも、そのあといろんな接点が仕事でどんどん深まりますよね。伝説通り、やっぱりすごい方でしたか。

馬場:本当にすごいなと実感しました。私はジャパネットに入るまで、20年間アナウンサーをやっていました。で、ジャパネットに入っても、このしゃべる仕事で商品を売るというポジションなわけですから……。

福田:プロ中のプロですよね、それに関しては。

馬場:そうです。しゃべることに関してはプロ中のプロだったわけです。自分がしゃべったらどんな商品でも売れるだろうと、高を括ってたわけですよね。

福田:自信もありますよね。

馬場:ありました。で、私がテレビショッピングで最初に紹介した商品が……。今でも忘れられません。電動シェーバーをお昼の番組で5分間しゃべって売りました。どれくらい売れたと思いますか? なんと、たったの2本です。

福田:ええ~!

馬場:ところがですね、前日に同じ商品を、先輩MCが20本売っているんですよ。さらに私がしゃべった翌日に、高田明が佐世保のスタジオからしゃべって、なんと200本売れていたんです。僕、2本しか売っていないのに。

福田:1%ですね……。2本、20本、200本。分かりやすい。

TOPへ