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テクノロジーの変化に対して、どう仕事を合理化できるか

タクシーに乗りたいとき、僕は海外ではUber(ウーバー)しか利用しません。なにせ小銭も要らないし、呼べばスマホで来るし。日本ではタクシーが融通が利くのでやっていないし、認可もされていませんけども。Airbndb(エアービーアンドビー)も利用しています。何人かで泊まったらものすごく豪華なところにお手頃で泊まれる。民泊問題がいろいろ取り沙汰されていますけど、人が移動したり、泊まったりするニーズは、絶対なくならない。ただ、これまで中抜きしてきたタクシー会社とホテル会社が駄目になるだけなんですね。そういう発想を通じて、自分たちの仕事が今後どういうふうに変わってくるのか、考え直してみたら面白いかもしれません。

「Amazonがトイザらスを潰した」というニュースが話題になりましたね。「コモディティ化したおもちゃは手にとって見なくてもわかるから、Amazonで注文したほうがラク」ということで、完全に数字が逆転した。トイザらスの売り上げ減と、Amazonのおもちゃ部門の増がクロスする形で、トイザらスが破産申請をしました。そしてもう一つは、働き方問題。「電通の長時間残業」が社会問題になりましたが、最近ヤマト運輸でもなり手がなくて、「週休3日にしよう」という話が出ているそうです。これだって、ドローンがじゃんじゃん物を運んでくれるようになったら、「もう人は要らないじゃない」という流れにシフトしていくのかもしれません。そういうテクノロジーの変化に対して、自分たちの仕事をどう合理化できるか、もっと敏感であるべきだなと私も自戒しました。

とはいえ、メディアの変遷はチャンスでもある。スマホが出たからといって、テレビ業界は全然壊滅していないわけですし。ただ、紙のリアルな印刷からスマホ、タブレットに移行しているのは間違いありません。今、日本の電子書籍マーケットは1600億円ぐらいで、出版業界全体からいったら大した数字じゃないかもしれませんけど、長い歴史の中で見ると、確実にシフトは起きています。1日24時間のうち睡眠時間を5、6時間とすると、活動時間は限られますから、そこの取り合いになる。どういう人に向けて、何を発信していくのか。紙と電子書籍、両方を手掛けなきゃいけないのか、どちらか一つでいくのか、そのバランスというのは考えていかなきゃいけないと思います。

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