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結論~人類の未来にアートは不可欠

デザイン経営時代のブランディング アートが変える新元号の社会

ということで、近未来の人の仕事は3つに絞られるというところから、「社会にアートは必要なのか」という、きょうのテーマを考えてみると、ようやく最終結論の「3つ目のポイント」が浮き彫りにされます。答えは、「アートは人類の未来にとって必要である」と言えます。

デザイン経営時代のブランディング アートが変える新元号の社会

つまり、「アートなんて世の中の役に立つの?」というのは、僕が学生だった時代も、社会人になってからも、ずっと言われてきたことなんですね。食べていくだけだったら、『はじめ人間ギャートルズ』の世界でよかったんですよ、人類は。でも、もはやアートは7兆円の産業として存在している。 企業経営も、20世紀に主流だった大量生産、大量消費の時代を経て、21世紀型の欲しい人が1人しかいなくとも、商売が成立する消費社会がやってくるとするならば、アーティーな経営、アーティストマインドな経営は、絶対に不可欠になります。とくにこれから、AIによってさまざまな仕事がなくなっていった時に、アートの重要性はますます重要になる。もちろん、デザインだって、重要なジャンルであることに変わりはありませんけども。

世の中がどんなに進歩しても、外遊びも旅もなくならないということです。ましてや外遊びや旅をしようと思うと、誰も何もプログラムしてはくれませんから、アーティーなセンスがより求められるようになります。会社勤めをしていれば、今月の売り上げとか3カ年計画とか、何かしら上司や会社からおりてくるものですが、与えられるものをこなすだけでは、アーティーなセンスはいつまでも身につきません。
 ですから、「遊ぶ」というのは、めちゃくちゃクリエィティブな才能がいる行為です。友達とお酒を飲みに行くだけでも、どんなメンバーでどんな店にするか、2次会はどうするかとか、いろいろ考えなきゃいけない。旅は無計画で出てもいいですけど、現地では何が起きるかわからないので、全体がアートですよね。そういうふうに、人生は好きなことばっかりやってていいと思います。だから好きなことが見つかれば、それを大切に愛してやっていけばいい。それに飽きたら、また主旨替えしたって、それもいい。「石の上にも3年」という時代は、もう終わりを告げていると思います。本来人間が持っている自由さを表現できる環境を与えられたら、アートも社会も、次のステージにいけるのではないでしょうか。
僕の話は以上になります。ご清聴いただき、ありがとうございました。

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