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会社員→フリーランスの意識変化

会社を50代で辞めて勝つ! 逆算のキャリア戦略 ~WASEDA NEOトークセッション~ Talked.jp

福田:高田さんほどの社会的地位にあってお忙しかった人が、先ほどの1週間のスケジュール欄みたいに自分を転換できたっていうのは、本当にすごいなと。…もちろん頭が柔らかくていらっしゃると思うんですけども、どうやったらいいんでしょうね。

高田:どうやって意識を変えたかっていうことなんですけども、すぐには変わらなかったですよね。やっぱり家にいて、何から始めていいかわからないし、初めの頃ってそんなに打ち合わせが入っているわけでもないし…。

福田:それも意外ですね。

高田:会社員時代は、自分で決めなくてもどんどん向こうから仕事が来るじゃないですか。でも、フリーランスは何からやろうかを自分で決めなきゃいけないじゃないですか。例えば中長期的にどういうことをやっていけばいいのかを自分で書き出して、今日は何をするかを決めて、付箋に書いて貼ってました。

福田:意識としては「ひとり組織」ですよね。総務、経理、人事、営業…全部自分でやる感じですよね。

高田:それで、まずテレビを見て過ごしちゃって、1日が終わる頃にすごい罪悪感に…。

福田:(笑)あったんですか? 高田さんにもそういう日が。

高田:ありますよ。罪悪感に苛まれ、また頑張ろうと思い。そこは確かに慣れるまでは少し時間はかかったと思います。でも、少しずつお仕事をいただくようになってスケジュールが入ってくるようになると…実はスケジュールってすごく大変で。会社員のときは秘書さんがいて、調整をやってくれるんです。で、初めは失敗して打ち合わせに行かなかったとか、いっぱいあったんですよ。一番多いのはメールでやりとりして、「○時からに決まりました」ってPCに入れようと思ってるときに電話がかかってきたり…。「もしもし…」なんて言ってるうちに、スケジュールを入れるの忘れるんですよ。

福田:わかります! 僕もありますよ。僕は、スケジュールが決まって、インプットするときにかかってきた電話は出ないようにします、これ本当に。絶対忘れるんで。

高田:でもそういうことって、サラリーマンって本当にわかっていないこともあるじゃないですか。初めのご質問について言うと、与えられたスケジュールで動くのとは違う世界に慣れるには時間は必要でした。

福田:僕も最初、打合せは1日1件とかでしたね。まあ、おかげさまでだんだんだんだん増えてくるわけなんですけども。ずっと一生懸命やっていたら、なんとか生きていけるもんだと思いました。

高田:福田さんは会社を経営されていて、すごいなと思いますよ。

福田:いえいえ。でも、やっぱりサボるとダメですね。一生懸命やっている人の所には仕事が来るんだっていう、もう精神論ですね、ほとんど。一生懸命やることで精神が保てるというか(笑) ですから、先ほどの仕事部屋のお写真だとか、やり方とか、1週間の時間割も本当に最高に参考になると思うんです、これから会社を辞めようと考えている人には。午前中の会議が本当になくなりますよ。あと、月曜日の朝に時間があるっていうのが、人間にとってどれだけ豊かな時間かというのもね…(笑)ビジネスマンだと朝日や日経新聞を読んで、「これからは5Gだ」とか、「これからはARだ」とかっていって会議に挑んで、なんか頭ぐちゃぐちゃになりながらも、組織だからアウトプットも出さなきゃならない。部下もたくさん使いこなさなきゃならない。でも、辞めて1人でやり直すっていうのは、人生の大転換です。

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