娘に「授業参観来ないでよ」と言われたら終わり
福田:最後に、ライフシフト・ジャパンつくることで、こんなふうに世界を変えられたらいいなっていうのは、どんな部分でしょうね。
安藤:ライフシフトの定義は、ライフシフト・ジャパンでは「自分の基軸に合わせて、自分の人生を選択すること」としています。人に言われたからとか、みんなこうしているからで域内で、まず自分はどうしたいのかを考えて人生を編集・選択していく。そしてそこから生まれてくる変化や化学反応を楽しん欲しいなと思います。そういう脱予定調和な生き方をする人が増えれば、世の中はもっとクリエイティブになるはずだし、会社ピラミッドみたいなのも崩れてダイバーシティー化すると思う。でもダイバーシティーになることが目的じゃなくて、実はもうすでになっているんだけど、誰も自分や自分がいる世界がそうだと思っていないってだけなので
福田:気付いてない。
安藤:ちょっとボタンを押してあげて「結構好きでしょ?」みたいな。「うまいじゃん」って褒めてあげる、近所のおじさんみたいな存在になりたいですね。コンシェルジュっていうか、人生のソムリエのような人を増やしたい。できる人、いっぱいいるはずなんだけど、まだ教える・伝える側に回っていない人が多いような気がしてて。
福田:別に先生、生徒ってことじゃないから、気付きがある人からそういう広がりが出きてくるんじゃないかと。
安藤:そう。「おまえが変わってくれると、俺ももっと楽しくいろいろできそうだからさ、一緒に変わろうぜ」っていう感じをつくれたらいいなと。
福田:やっぱり長生きするために努力したいですね。若い女の子で、「私、40までには死にたい」って言う方がまあまあいますが、冗談でもやめたほうがいいよと。たくさん長く生きた方が素敵じゃんって。90歳のおばあちゃんのすてきなファッションの本あるけど、あんなの見てごらんって。
僕らの年齢でも、同級生で居酒屋行ったりすると、いきなり焼きそば頼んだり、炭水化物荒らしみたいな人、いまだにいますけどね。デブ散らかしてハゲ散らかして、そう長生きしないよなって。もっと命を大切になさいと。
安藤:「パパがそうなっちゃ駄目だよね」ってFJでも言っています。娘に「授業参観来ないでよ」なんて言われたら、もう終わりだよ、みたいな。常にかっこよくないと。
福田:「うちのパパかっこいい」「うちのママかっこいい」のほうがいいですよね。
安藤:かっこいい大人を増やしたい。その方が子どもたちも大人になることに希望を持てる。だから僕も次に行く。もう、パパはやり尽くして、ボスも飽きているんで。(笑)
福田:次はライフシフト。
安藤:新しいテーマで、もっと多様で素敵な人に出会いたい。
福田:安藤さんの興味関心度と、日々やっていることは全然違うのに、10年に1度の節目でこうやってピンとくるのは本当ありがたいことだと思います。
安藤:隣町の不良同士。やっぱりまともな生き方はできない。シフト イズ ワンダフル!(笑)。
(了)