SNSを活用して、人に夢を与えるモデルになれ 実業家 福田淳@第1回サトルジャパンSNS講座【前編】

ソーシャルスターとして成功するには?

では、ソーシャルスターの成功分析に入ります。ローラさんの場合、インスタグラムに300万フォロワーいて、『いいね!』が1回当たり10万件あります。例えば、Facebookで1000人お友達がいて、毎回100人程度の『いいね!』が付くと、平均10パーセントのエンゲージメント率っていうふうに広告業界では言うんですけども、ローラさんは300万に対して10万ですから、エンゲージメント率は3パーセントですね。Facebookとインスタグラム両方やってらっしゃる方が、平均的な『いいね!』数を計算してみると、多分インスタグラムのほうがエンゲージメント率が高いと思います。写真だけなので気軽にリアクションしてもらえるところが魅力ですが、コメントを入れない分、写真には力を入れなきゃいけません。

中小のクライアントにとって、300万のフォロワーを有するローラさんのインスタはそれだけでもうメディアなんで、「ローラが最初につぶやいてくれる」っていうことを契約に織り込んで、仕事を依頼するケースが非常に多いんですね。だから、ここまで来ると、もう相当確立されたレディー・ガガ的なものがあるかもしれませんね。

次にラッキー・ブルー・スミス。この方も最近有名ですよね。イケメンはイケメンなんですが、全然知られていない段階からニューヨークで撮影があると、必ず、インスタグラムのGPS機能をオンにして、「私、ここで撮影してます」と投稿したんですね。すると、にわかファンといいますか、少ないファンの人たちが、会いに行くんです。AKBと一緒ですよね。「いつでも会えるかっこいい人」というんで、今や250万フォロワーです。やり方間違えると、ストーカーを生み出しかねないので危険ですが、「こういうやり方もあるね」っていう一例ですね。

ASOBISYSTEMの三戸なつめちゃん。彼女は22万フォロワーです。インスタグラマーの中ではいつもユニークな写真を上げてるなと。新しいデジタルトレンドを取り入れるのはがやっぱり早いですよね。

テイラー。こないだ仕事でご一緒したんですけど、彼女はテレビ局みたいな分析してまして、「水曜日の夕方に投稿すると、『いいね!』率が高い」とか、「日曜日の午後はこういうのをやると、たくさん『いいね!』が来る」とか、どんだけ冷静に計算してるんだって。彼女もなかなかやりよるなという感じですね。

次にロザンナ・パンジーノさんというってアメリカのYouTuber。イタリア系の方で、もともとアクトレスだったんですけど、YouTuberに転向して、最もカラフルなキャラクターのスイーツを動画で制作したら、660万人チャンネル登録者がいて、動画再生回数15億回、推定年収3000万円。これって、半分ぐらいがトラフィック連動の広告収入でGoogle経由で支払われます。、残りはタイアップで味の素とか、そういう所がお金出してやってくれるっていう一例です。

YouTuberって、日本はまだ小学生向けのゲームの解説とか、家電の紹介とかで活躍されている方が多いんですけど、これからもっとファッション系とか、グルメとかでも、出てくるのかなと。今、「C CHANNEL」なんてファッション動画マガジンもありますが、アパレルだけじゃ駄目なんで、最近、料理増えましたよね。誰にも1日3回襲ってくる食事っていうのは鉄板なんですよ。撮り方も含めて、扱いっていうのは人気が出る可能性があります。ただ、ファッションっていうのは女性だけに限られるんで、トラフィックがもう半分になっちゃうのが難点ですね。

木下ゆうかさん。この人はフードファイタータレントからYouTuberに転向っていうことで、チャンネル登録176万人に上ります。推定年収2600万円。でも、毎日大食いをアップするって大変じゃないですかね。さすがにこの生き方を見本にできる方は少ないとは思うんですけど、「これこそ生きる道」という特技がある方は徹底してやってみるのもいいかもしれません。

ミッシェル・バン。この方はベトナム系アメリカ人で、メーキャップで割と有名なんですけど、自分の素顔から、メーキャップしたらこんな顔になりますよっていうパターンをすごくまめに定期的にアップロードして、860万人登録、推定年収1500万なんですが、背景で流している音楽が著作権を処理してない音楽だったんですね。それで2億円の請求がいっちゃったっていう事件がありました。その後、どうなったのか全然報道されてないんですけど、使う音楽については気を付けなきゃいけない日本の場合はJASRACが統括してそういう音源を処理しているケースがあるので、既存の音楽使うときは注意です。JASRACのおじさんがNHKの人みたいに来ますからね。

きゃりーぱみゅぱみゅも130万フォロワーで、日本人としては「フォロワーナンバーワン」「一番リツイートされてる人3位」です。やっぱり使い方が非常にうまい。ソーシャルメディアに人が求めてるものって、きれいな女優さんとか、かっこいいアクターとかの日常なんですね。なるほど普段もおしゃれなんだな、とか、逆に、素顔はちょっとずっこけているんだな、とか、ネット用語で「中の人」って言いますけど、そういうのが体験できるとフォロワーは増えます。きゃりーちゃんは、週刊誌でたたかれたりすると、正直な自分の今の心境を言ったりしますよね。そういうのが共鳴、共感を呼ぶんじゃないかなと思います。

ダレノガレさんは、まめですよね。これは趣味じゃなくて、一つの仕事なんだって捉えた場合、アメブロなんかでサイトをやってらっしゃるかたもそうかもしれませんけど、規定で1日1回は出さなきゃいけないみたいな取り決めがあるじゃないですか。それが義務になっちゃうと、結構しんどいわけなんですけど。料理や美容などなんてことない日常も、受け身じゃなくて、ハンターといいますか、これ、ネタになるんじゃないかって思うような目線で見れば、こういうアクティブな活動もできるんですね。

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