福田：イスラエルにいるアラブ人というのは、ビジネスも有能で、かつお金持ちなんですか？

中田：というか、もともと先住民で、たまたま逃げなかったからいるわけですね。そんなにお金持ちなわけでもないんです。アラブに比べればましだというだけなんですよ。

福田：でも、勝手に家を奪われちゃったり……。

中田：そういうのもあるんですが、ただそれも、他の所に行けという話なんです。他の所に行けばいいわけで……と言ってしまえばそれだけの話なんですね。実際、家を追われるとか、アラブ世界ではいくらでもあるんです。政府が強いですから、簡単に追い払われちゃいますからね。何の権利もないですからね、本当に。

福田：そうやって考えたら、日本の状況とはまるで違うし、一部そういうことでは約束を守るということで、天国に見えるところもあるから、何か反動で……若い人にとっては不安な要素も多いのかもしれない。システムがあるから不安だっていうのはあるかもしれませんね。

中田：そうですね。結局さっきも言った通り、安全になればなるほど、小さいことが気になり始めるだけの話なので。

福田：明日食べる物に困っていたら、あんまり心配しないかもしれませんね。

中田：そうなんです。そんなときに10年後のことなんて考えられませんからね。

福田：そうですよね、明日どうするっていう話ですもんね。面白いですね。それにしても、いろんな対談の中で、「次の活動のご予定は？」とお聞きしても……「ない」っていうのが、やっぱり素直でいいなと。そうすると「日本の若者に対してひとこと」も、コメントは「ない」でしょうか？

中田：そうですね。私、あまり真面目な話をしたくないんですね。

福田：真面目な話はしない（笑）

中田：単にご飯を食べに行くとか、映画を観に行くとかがいいんですよ。そういえば、この前は、先程のレンタルおじさんで「カワウソカフェに行こう」というのがありましたけどね。

福田：カワウソカフェ？　何でしたっけ？

中田：カワウソがいるんですよ。猫カフェみたいにカワウソがいるんです。まだ行ってないんですけど……というか、今はコロナで、どこもやってないみたいなんですよ。カワウソって、実はけっこうかわいいんですよ。凶暴な肉食類なんですけどかわいらしいらしくて。そういうのは行ってもいいかなとか思っているんですけどね（笑）