ハリウッドで映画に出たい
福田:モデルやバラエティ番組などを経て、「役者を本格的にやりたい!」となったきっかけは何だったんでしょう。そこは以前からの思いなのかもしれないけど。
リーナ:そうです。ずっとです。モデルオーディションの最終審査では、英語劇をやったんですよ。だから「いつか、ハリウッドに行きたい」という思いはずっと諦めることができませんでした。それに向けて中国武術も趣味で始めたので、これもつなげていきたいし、英語も中国語もできることも、女優のキャリアにつなげていきたいし。
福田:先程の舞台の話でも出たけど、役柄についても、リーナはスキャンニングして、ディープラーニングした。それは、アメリカの俳優養成所の「アクターズスタジオ」方式ですね。この役があって、それに対して役づくりしていくという演劇的なアプローチは非常に正しいのではないでしょうか。日本では「気持ち芝居」というか…。なりきるとか、「自然と涙が出てきます」みたいな演技が評価されるじゃないですか。でも演技って、そうじゃないですよね。1つの文脈だけではなくて、10の文脈を演じられたほうがいいわけじゃない? だから自然と、そういうハリウッドスタイルを会得してるんだなと思いました。
リーナ:本を読んでいます。ハリウッドの役者の方の演じ方とか。舞台と映像は違うので、やっていて楽しい。「舞台なら、ここまでの動き方を全部やったら面白いだろうな」と考えます。舞台「ナポリの男たち」の本番前はずっと、日常から「しゆみっぽい動き」をしながら過ごしていました(笑) あと、激しめの映画は観ないようにもしていましたね。ちょっと色っぽい感じの映画だけ観るようにして。
福田:そのプロフェッショナリズムもすごい。