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梨衣名主演、福田監督の短編映画ブレスト会議

リケジョ・武道家・女優リーナ・リー   Talked.jp

福田:そろそろ時間も迫ってきたので、今後の抱負というとありきたりだけど……。やりたいことがたくさんある中で、「これは自分として課題!」ということはなんですか。

リーナ:繰り返しになりますが、やっぱり映画に出ることです! 映画作品は『コンフィデンスマンJP』にちょっと出ているだけなので、2本目をガツンと、やりたいものをやりたいなと思っています。そのためにフリーになったところもありますから。

福田:なるほど。やりたい題材はありますか?

リーナ:アクションです。

福田:最近アクション映画を撮る時って、役者のアクションがCG処理されているよね。リーナの場合は本当の身体能力があるわけじゃない?

リーナ:ものすごく努力してます、今。

福田:だからそれを武器に、国際的にウケるような短編を、最小限のスタッフで撮って世の中に見せたらどうだろう。

リーナ:面白い! それこそ今は活字を読むよりも、映像で印象を残すことがインパクトを与えますよね。

福田:全然セリフなしで。そういう、リーナ主役のプロモーションリール(売り込み用映像)を作って、ハリウッドで見せてもいいと思う。中国に見せてもいい。

リーナ:おお~!!  やりましょう!!

福田:いいと思う。ぜひ。これ、自慢になりますけど、じつは僕は中学3年生から自主映画を撮っていたんです。もう亡くなられたんですけど、高林陽一さんという映画監督(*6)がいらして、「本陣殺人事件」など、多くの作品を撮られているのですが、その方のアレンジでお金を出していただいて、16ミリの作品を高校生の時に撮ったんですよ。その後、日大芸術学部に進学したんですけど、当時まだみんな8ミリを撮っていて「えっ、ダサ!」と思って(笑) それで同じ大学1年生だけでチームを作って、16ミリの短編映画作品を作ったんですよね。その後は演劇祭のプロデュースにのめり込みました。学生の演劇って、どうして赤字になるんだろうと疑問を持ったので、単価を上げたらすぐ黒字になったんです。学生演劇で、お客は親戚とか友達しか来ない。だったら単価を上げるべきとすぐに思って。僕は何でも、(これじゃいけない)と思ったらビジネスの方向に行ってしまうので、そのままビジネスマンできちゃったんですね。

リーナ:そういうことなんですか! どうして監督業をやってらっしゃらないのかなと思いましたけど、それを伺って腑に落ちました。

(*6)高林陽一(たかばやし・よういち=映画監督 故人)京都市出身。1950年代後半から実験映画を撮り始め、63年に「砂」でベルギー国際実験映画祭審査員会特別賞。劇場映画も手がけ代表作に「本陣殺人事件」「金閣寺」がある。

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