プラ子、旅する。アフリカ行って幸せ力ついた![前編](対談 栗山 さやか 氏 × 福田 淳 氏) | Talked.jp

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プラ子、旅する。アフリカ行って幸せ力ついた![前編](対談 栗山 さやか 氏 × 福田 淳 氏)

旅のきっかけは親友の死

福田:そもそも、なんでアフリカに行こうってことになったんでしたっけ?

栗山:もとはアフリカに行こうとは思っていなかったんですよね。ただバックパッカーの旅がしたくて、2006年の2月に東南アジアに出かけたんです。

福田:世界を旅したいっていう気持ちがあったんですか。

栗山:いや、もともとは興味なかったんですけど、仲良かった小学校からの親友が亡くなって。その頃にちょうど洋子さんの本を読んで、それで発展途上国とかに行ってみたいなって思い始めたのがきっかけで。

福田:アジアはどこへ?

栗山:最初タイです。そこから、カンボジア、ベトナム、インド、バングラディシュ。次がトルコですね。

福田:それ、随分距離ありません?

栗山:バングラディシュからトルコ行きの安い飛行機があったんです。そこから、シリアに入りましたね。もう少し、イスラムの国を見てみたいって思って。次にヨルダン・・。
それからイスラエルにも行きました。それから、エジプトへ行って、次がサイプロス(注・「キプロス」の英語読み)、そこからヨーロッパへ。でも、思った以上に物価が高過ぎて。

福田:長くいられなかった。

栗山:はい。ヨーロッパは本当にもう1日で移動みたいな感じで駆け抜けて。それから、ドバイ、UAE、オマーン、イエメンに行ったのですが、その頃からだんだん、アフリカに行ってみたいっていう思いが出てきて。

福田:どういう情報に惹かれたんでしょう?

栗山:うーん、バックパッカーって本当に時間があるんですよね。お金は節約したいけど時間はあるみたいな。すると現地で頑張って働いている日本の方に会ったりもするんですね。だんだん自分とのギャップというか、私、こんなお金ばっか使って、いろんな国をうろうろするだけでいいんだろうかって思い始めて。みんなに助けてもらって、優しくされるばっかりでいいのかな、何か恩返ししないとって気持ちになったんです。で、アフリカに行ってきたバックパッカーの子たちが「アフリカは別格だよ、世の中これでいいのか分かんなくなる」と言っていたので、行ってみたいなって思い始めたんですね。私、インドの施設でちょっとボランティアしていたんですけど、アフリカの施設はまた違うよって言われたので、エチオピアに移動しました。

福田:今、活動しているのはモザンビークですよね。エチオピアとモザンビークの位置関係、ちょっとピンと来てないんですけど、近いんですか。

栗山:地図で見るとそんな遠そうじゃないんですけど、実は遠いんですよね。何キロあるか分かんないですけど、エチオピアをずっと南下して、幾つかの国を越えていくとモザンビークがあるみたいな。

福田:最初に行ったエチオピアのボランティア施設は子どもを助けるとか、そういう?

栗山:そうですね、その施設は、病気の方たちが子どもと大人を合わせて多分その当時、1000人ぐらいいたと思うんですけど、結核だったりHIVだったり、がんの方もいましたね。

福田:両方ともまあまあ危険ですよね。それは、こんなに優しくしてくれたから恩返ししたいっていう気持ちもあったんでしょうけど、それだけですか。

栗山:あと親友が病気で亡くなったので・・。

福田:それは日本を出る前のことですよね。確か、若くして・・。

栗山:はい、25歳で亡くなったんです、乳がんで。何年か苦しんでいたんですけど、その子は静岡の実家にいて、私は東京だったので、会いに行ってあげれなかった後悔みたいなのもちょっとあって、何となく。

福田:やっぱり若いときに若いお友達が亡くなると、突き刺さるものがある。未来の時間が長いから、それだけ混乱しますよね。

栗山:どこで私と違っちゃったんだろうみたいな、私は生きているのにどうして彼女は・・みたいな、そういう部分はありましたよね、かなり。