福田:それまでの旅のアフリカの中では一番貧しい?
栗山:そうですね。なんで、こんなにみんな大変そうなんだろうって思って。本当に持ち物とかないんですよ。靴もなくて、みんな、下着とかも付けてなくて。その施設から借りた服とぼろぼろの自分の服を持っていたりとかして。亡くなってしまった女の子も多かったので、なんでこんなに貧しいんだろうっていう疑問が浮かんで、もっと知りたいって思ったのかもしれないですね。
福田:で、南アフリカまで行ったけど、またモザンビークに戻って。どれぐらいかかったんですか?
栗山:南アフリカからモザンビークの首都マプトまではすごい立派なバスが出ているんですね。マプトから私の住んでいる所までは、結構遠いですね。
福田:首都から1000キロぐらいあるって言いましたっけ?
栗山:首都から多分2000キロ。
福田:2000キロ!
栗山:はい。多分陸路だともっとかかりますね。道がちょっと。何回かバスを乗り換えて。
福田:南アフリカから戻って、すぐにそこに向かったんですか?
栗山:しばらくジンバウエに近いテテ州っていうところにいました。
福田:今の場所に行くのは、その後?
栗山:今の場所にも通っていたんですけど、そのときはまだモザンビークに滞在するっていう感じではなくて、取りあえず移動の途中で出戻ったって感じですね。
福田:そこに何があったんですか、感じるものがあったんですか。
栗山:その州には感じるものがありましたね。モザンビークの中でも、南部のモザンビークの人からは“忘れられた州”とか言われているんですけど。
福田:モザンビークの中でさらに忘れられた州。
栗山:余計、貧しい人が多いような気がして、また南部のモザンビークとは全然違うんですよね、雰囲気が。
福田:だって陸の奥地ですよね。
栗山:そうですね。
福田:そんなより貧しい所になんで行こうとしたんでしょう? そもそも南アフリカからまた戻るっていう段階で、一般論から言ったら相当、クレイジーじゃないですか。
栗山:何だろう。その州、気になったんでしょうね。
福田:気になったんだね。それはもう2007年に入っている?
栗山:はい。
福田:そして、現地でNGO法人「アシャンテママ」をつくるに至ると。
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プラ子、旅する。アフリカ行って幸せ力ついた![後編]