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本を読まない人は、滅びますよ!

テレビはオトナのたしなみ!という提案。 Talked.jp

角田:そう。むしろその時代に戻るし、今年2018年じゃないですか。一応、僕も大学は世界史専門なので、以前 『“24のキーワード”でまるわかり! 最速で身につく世界史』(アスコム)という本を出したんですが。
時代の流れでいう20世紀って1914年からで、つまり第一次世界大戦からなんですよ。それまではやっぱり、19世紀という前世紀のバッファ(猶予期間)が15~6年くらいあったと思うんですよ。だから今も、21世紀に入って18年ですよね。それでようやく21世紀になってきたんじゃないかなって。

福田:たしかに、そうかもしれない。

角田:個人的には、自分が変わったという意味では21世紀の始まりは2011年だと思っていますが、それこそ今年は2018年で明治維新150周年なので。そういう意味では、本当に「今日から21世紀」みたいになっている。そうすると20世紀にあった高度経済成長みたいなものに当てはめるために、「一部上場企業が~」みたいなことは、すべて意味がなくなってくるんじゃないかなと。さっきの「師匠と弟子」の話でいえば、僕自身は弟子を持ちたくない。

福田:芸を盗めと。そして、自分で感性を磨けと。

角田:はい。「そうじゃないと、つまらない」って、僕は思っているんですね。

福田:そういうことを模索するときに、やっぱり本というものが非常に役立つんですね。あとは、大勢じゃなくて、「100人しか集まらない講演」という規模感も、意外と響く。

角田:やっぱり、本は大事ですね。僕もそれについては本当にいつも言うようにしています。「本のフェス」と題した博報堂と読売新聞のイベントプロデュースを毎年手伝っていているんですが、この3月末も開催されました。
僕、そこで株式会社コルク代表の佐渡島庸平さんと、キングコング西野亮廣さん(VTR出演)とでトークをしまして。

福田:おもしろそうですね。

角田:博報堂さんからオファーいただいた際に、「本を読む人がいなくなったから、分かりやすい本のフェスをやるんです」みたいな、プレゼンシートがあったんですね。だから、言ったんです。「手伝いますよ」と。でも、ひと言だけ言っていいですかと。「本を読まないやつはね、“死ね”でいいんですよ」と(笑)。そんなフェスまでやってあげて「本を読ませよう」なんて思う必要は1ミリもないです。「本を読まないやつは、もう滅びればいいんですよ」って。それ言うと、いつもやめなさいってたしなめられますが。

福田:滅びればいい(笑)。企業のマーケティングでも言えるんですけど、なんか「新規の顧客を取らなきゃいけない!」っていう妄想に駆られていますね。でも既存の顧客を大事にするほうが、じつは新規獲得より大事なんですよ。本を読まない人もそうだけど、あの「パワポ仕事」っていうのも、いずれ滅びるんじゃないですかね(笑)。

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