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課題解決とお金の関係

「食べチョク」創業者に聞く、一次産業×ITが解決する社会課題とは?   Talked.jp

福田:もっといろいろお聞きしたいのですが、最後の質問です。秋元さんがこれからやりたいことはなんでしょうか?

秋元:会社としては、「生産者のこだわりが正当に評価される世界」というのを目指しています。それでいうと、まだまだ進捗1%くらいなので……。残りの99%をやっていかないと、という感じです。

福田:奥深いジャンルですもんね。わかる気がします。

秋元:走れば走るほど、やりたいことが広がっていくんですよ。ゴールが遠ざかって、ずっと1%なんです。やっぱり、現状ではなかなか、高齢の人を巻き込むことができていないので、そこを改善していきたいですね。あとは、今は小規模の方には喜んでいただけているのですが、それこそ「白菜を大量に作っています」という生産者さんにはまだまだ貢献できていない部分が大きいですね。一般家庭の方が一度に白菜を大量に買わないですし。

福田:面白いですね。課題がたくさんあるからゴール設定も高くなるし。

秋元:そうなんです。

福田:高齢者に対して成功したビジネスモデルって、何があるのかなと調べたことがあって。あまり参考にならないかもしれないですけど、任天堂の脳トレって、「3世代もの」なんですよ。例えば20代30代でプレステをやっている、とかはわかるんですけど。でも脳トレって、おじいちゃんおばあちゃんが孫から初めて、「一緒にやろうよ」って誘われたゲームなんですよね。だから「3世代もの」っていうのは正直強いんですよ。だから高齢者を取り込むためには、孫の活用かもしれませんね。おじいちゃん、おばあちゃんのスマホ設定をしてあげているのも孫だったりしますからね。

秋元:なるほど。ご家族やご近所さんなどのコミュニティから徐々に価値観を変えていくというのはとても大事だと思います。

福田:生産者さんそれぞれに課題解決の手段があって、それを変えていくって、なんだか一瞬コンサル風に見えるんですけど、やっぱり出口ははっきりしているから。そこもビジネスとして捉えたほうが、相手にも親切かもしれませんね。ちゃんと成果に対して報酬をもらうべきだと思います。

秋元:確かに、そうですね。

福田:色々お話しましたが結論は、「やっぱりみんな、一次産業に関わったほうがいい」と思います。今日はお忙しいところ、貴重なお話をたくさん、ありがとうございました。またぜひ、相談させていただきたいです。

秋元:はい。こちらこそ、ありがとうございました。

(了)

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