クラウドファンディング総まとめ[後篇] | Talked.jp

Talked.jp

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

福田:それでは、次は沼田さんに成功事例の案内をしていただきます。

沼田:まずは、クラウドファンディングの「型」についてお話させてください。一番上が金融型或いは投資型といわれる型で仲介業者には金融免許が求められます。1万円出したら1万5000円になって返ってくるかもしれないみたいな金銭的なリターンが絡むものです。逆にiPS細胞の研究された山中教授が使われたのは一番下の寄付型です。リターンとかは特になくて、研究費が足りないから投げ銭でどんどん寄付してくださいという。我々GREENFUNDINGや山本さんが今までメインで話してくださったのが購入型です。昨今例えば映画の制作費を集めたりするのに使われていますが、お金払ったら後で映画のチケットもらえますよとか、試写会に出られますよとか。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

これは最近やったプロジェクトですね。RIDEというバイクの雑誌で、その創刊100号を記念してバイカーのための展示会を開きたいというプロジェクトです。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

これは、表紙の絵を描いている方がバイク漫画の著名な先生で、その先生の100号分の原画イラストを並べるというもの。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

箱根ターンパイプの一番上にマツダスカイラウンジというラウンジがあるのですが、そこに展示をして、みんなでバイクに乗ってそれを見に行くという、バイカー向け展示プロジェクトです。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

支援すると、あなただけの雑誌を作ってもらえるリターンなどを用意しました。出版社が起案するプロジェクトなんですが本や雑誌を作りたいというプロジェクトではないのが面白いですね。持っているコンテンツとファンを有効活用するプロジェクトですよね。リターンの中に雑誌を作る力を活かしています。そういう立てつけもよく工夫されていると思います。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

これは昨年、直営でやった綾野剛さん主演の『そこのみにて光輝く』という映画のプロジェクトです。当初は本当に宣伝予算が僅かぐらいしかなかったそうで、ホームページ作ったり何か仕掛けたらすぐなくなっちゃうということで、宣伝・配給費を集める目的で起案いただいたんですけれども、なんとモントリオールで監督賞を受賞するくらいのヒット作になりました。アカデミーの外国語部門にも出品が決まってTSUTAYAで取り上げられて。興業でもDVD販売でも結果として成功されました。ヒットしても購入型ですから支援した人にはもちろん金銭的なメリットはなかったですが、サイトで支援者の皆様の名前が出たりしていたので支援者はヒットを今でも喜んでいてくれます。変わったところでは『そこのみにて光輝く』制作委員会何々みたいな肩書の入った名刺が100枚セットでもらえますというリターンも、結構、人気がありました。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

これは、パートナーのアマナさんというサイトと最近やった事例です。写真家の若木信吾さんが5年ぐらい前から様々な出版社に持ち込みをかけていたそうなんですけども、どこも出版に踏み切ってくれなかった写真集がありまして。クラウドファンディングで集まったら出す、という座組を作り、見事アマナさんから出版することが決まったプロジェクトです。さっき「検索の時代じゃなくなった」という話が出ましたが、今は皆さん、暇つぶしで本屋に行くということ自体も、少なくなってきていると思うんですよね。写真集なんかはAmazonで売るってなかなか難しいみたいで。もしかしたら今後、クラウドファンディングとかのほうが売れる可能性があるのかもしれません。1万円ぐらい出すと、写真集の後ろに名前入れてもらえて、サインが入った写真集が1個もらえるとかなるとか、けっこう支援者が出てきそうな気がします。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

これは今年予定しているのですが、『新宿スワン』という映画の公開記念に、みんなで綾野剛さんのビッグ龍彦像を新宿アルタ前に作ろうというプロジェクトですね。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

海外の事例も幾つかお持ちしたんですが、これは先ほどお話があった世界で一番お金を集めたクーレストクーラーのプロジェクトです。山本さんもおっしゃっていましたが、動画がすごいよくできているんです。