クラウドファンディング総まとめ[後篇] | Talked.jp

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クラウドファンディング総まとめ[後篇]

多分、プロの編集を入れてますね。このシーン、クーラーボックスが後ろに転がったりするんですけど、この辺なんかは完全にプロの演出だと思います。この動画を作るのに、例えば100万とか予算を取ったとしても、結果としてクラウドファンディングで15 億、集めたのだから安いもんですよね。ある種CMに近いというか、通販の新しい形とも言えるかもしれません。ジューサーが付いているとか、ブルートゥースのスピーカーでなんか音楽がかけられるとか、本当、いろいろな機能がたくさん付いていて、いかにも「なんかお得!」って日本の深夜番組で売っていそうな商品なんですけど、決して「お得!」と言わずに、むしろ「何となくスマートだ」みたいなプレゼンテーションをしたのが成功ポイントなのかなと。しゃべっているのはCEO本人で、演技指導を多分されてプレゼンテーションをしているのかな、とも思いました。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

これも話題になった、宙に浮かぶスケートボードというやつです。大体、お金がたくさん集まるものは、メディアに取り上げられたときに火が付くことが多くて、向こうだとギズモードというサイトなどが取り上げると、大きな話題になります。これも非常に作り込んだ映像です。ほとんどCMに近いような感じですね。海外の起案者の場合、こういうプレゼンムービーを作りこむだけの予算は確保してクラウドファンディングに挑戦してくる人がけっこう多いです。コミュニケーション設計にしっかりコストをかけて、クラウドファンディングで勝負を懸けるみたいな形でやっている人が多いみたいです。

クラウドファンディング総まとめ[後篇]

これは、ハイテクとコンテンツの両方が入っている面白い事例です。去年、第3位のプロジェクトで6億円ぐらい集めました。ニール・ヤングというアメリカで有名なミュージシャンがハイレゾっていうすごい音質のいい音楽を聴けるウォークマンみたいなのを作ろうというプロジェクトで、技術つくっている会社とニール・ヤングが共同開発した面白いコラボなんです。こっちはハイテクという要素でも人気があるし、そのミュージシャンのファンもお金を出すというので、こういう形は日本でも増えてくかもしれないです。 ただ、やらせっぽくならないことが大事なんですよね。例えば日本でも去年、著名な歌舞伎俳優が「植林をしたい」みたいなプロジェクトがあったんですけど、60万ぐらいしか集まらなかった。例えば、彼が「フランスのパリで、すごいハイテクの機器を使った新しい歌舞伎2.0みたいなのやるんだ」とか言ったら、1000万ぐらい集まったかもしれません。やはりそこはなんか、プロジェクトに真実味がどれぐらいあるかというのもポイントになると思っています。

最近、日本の企業が海外のクラウドファンディングに挑戦していて、このMESHはソニーさんが今、挑戦しているプロジェクトです。内容については僕、あまり理解していないんですけど、事例として挙げておきます。そういう意味だと、海外では日本の企業ってマイナーなベンチャーみたいなものなので。日本の企業が海外でクラウドファンディングに挑戦する動きは、今後、面白いかなと思っています。私どもの会社でも新しい事業として、海外のクラウドファンディングサイトに挑戦したい企業や人をバックアップするコンサルティングを最近、始めています。今後もいろいろと準備しているので、しっかり成功させてニュースにできるようにしたいと思います。

福田:ありがとうございました。だいぶイメージが具体的になりました。それでは、最後に質疑応答に入りたいと思います。