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大きな問題を解けば、お金はあとからついてくる

「ポイ捨てゴミ」と戦うベンチャー Talked.jp

福田:ピリカの原型となったメモというのは、どんな内容だったんですか。旅の間の100のメモの中から抜粋したんですか?

小嶌:そうです。組み合わせて作って。その時は、ごみ問題だけに限定してなかったんですよ。発想としては、Googleマップみたいなものをイメージしていただきたいんですけど、スマホやパソコンで環境問題の情報の投稿ができるもの。要は、位置情報付きで、「ここにこういう問題があるよ」と可視化できるものを地図上にマッピングしていけるようなサービスというのを思い浮かべて。

福田:なるほど。

小嶌:各地に犯罪マップってあるじゃないですか。あれって犯罪が起きた場所を「見える化」してあげることで、その後の人の行動が変わるものなんですよね。その場所を避けたり、そこに警察官を配置したり。
問題が地図上に可視化されることで、「ごみ掃除をしていたのはこの大通りだけだったけど、本当は裏通りに問題があった」とか、みんなが気付いていないところを問題解決できるなど、効率化できる部分があるんじゃないのかなと思ったんですよね。
なので、そういう情報が簡単に投稿されるようなプラットホームとか、ゲーム性を持って投稿したいと思えるようなものがあると問題解決できていくんじゃないのかなって思い始めたんですよ。それは自治体の通報とかにも近いし、ひょっとすると将来、自治体から助成金をいただくこともできるかもしれない、みたいなことを思い始めて。

福田:通常、ベンチャービジネスを考える時は「エネルギーソースをどうするか」みたいなことが先にくることが多いんですけども。でも小嶌さんの発想は、本当に正しいと思いますね。社会問題や解決すべき問題という課題に対してアウトプットしていけば、こういう経済的な恩恵が被れるだろうっていうふうにお考えになったわけですよね。

小嶌:正しいかどうか、今でもわからないんですけども。基本的に大きな問題を解けば、何かしらお金が付いてくると思っていて、それが良さそうに見えたんですよね。

福田:正しいですよ。それに、そのことに気付く年齢が、やっぱり小嶌さんは天才的に早かったと思います。

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