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「何かをやりたい人」の伴走者でありたい

経営者の在り方ってなんだ!?経営者の在り方ってなんだ!?~投資家の琴線に触れるヒント

福田:家入さんの、そういったキャラクターはどこから来るんでしょうか。

家入:誰かを助けたいとか救いたいとかは、僕一人の力で救えるとも思っていないですし、それはおこがましいって本当に思うんですけど。でも少なくとも自分がいじめられて学校行けなかったとか、居場所のなさを感じていたことも含めて、10代の時に感じたこと、つらかったこと、しんどかったことは、いまだに行動の源泉になっていますね。居場所のなさを感じている人っていうのは年齢には関係ない。年齢が上の方でも孤独な方はたくさんいますし、そういう居場所のなさみたいなもの、しんどい思いをしている人に対して手を差し伸べるとかではなくて、「僕はあっちのほうに行くけど、一緒に行きますか」みたいな、そのくらいの気持ちで。伴走……というと、ちょっと格好いい言葉になっちゃうんですけど。

福田:でも、本当にそんな感じですよね。僕だったら、「助けてあげるよ」とか「付いてこいよ」みたいなふうになってしまいます。でも家入さんの場合、そこまでの感じではないんですね。

家入:そうそう。一緒にやろうよ、みたいな。

福田:その発想がなぜすごいかっていうと、「一緒にやろうよ」って言うと、人間は一日24時間で時間も限られているのに、むちゃくちゃ時間を取られて、自分のやりたいことができなくなると思いますよね。
でも家入さんは「ちょっと一緒にいってみようか」という感じになるわけです。そこに若者が殺到する要素があるのでしょうね。

家入:でもそう言って、最初は僕もやるけど、「結局、最初は良かったけど全然何もしてくれないじゃん」みたいな不満とかも溜まりがちではありますよ。

福田:えっ、あるんですか。

家入:全然、あります。

福田:家入さん、これだけプラットフォームを作っているのに、みんな結構図々しいなぁ(笑)

家入:(笑)。そういう時に、「いや、家入さんはそういう人だから」みたいな感じで連帯すると、僕がいなくてもお互いに、うまいこと回るかたちになっていくんですけどね。

福田:なるほど。それで家入風プラットフォームなんだ。

家入:そうです。

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