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ダイエットをして見えたこと

「プロ営業師」が伝授する、人たらし術とは  Talked.jp

福田:ご著書で他に気になったところでいうと、「本当に有益な情報はコンビニで集めろ」というところかな。

高山:例えば自分の話でいうと、最近ダイエットをしたんですよ。108キロから90キロまで。

福田:やったね。

高山:そもそもは、パーソナルフィットネスジムのPRの仕事を取ってきたのがきっかけです。ジムの方から「リモートでダイエット企画をやりましょう」と。それをPRで使おうということで始めたんです。

福田:仕事絡みでダイエットを始めた、と。

高山:それで、サラダチキンを食べなきゃいけなくなって。

福田:全く違う世界観じゃない。

高山:そうなんですよ。「どうしよう、でもこれを絶対に食わなきゃいけない」と。それなら、各コンビニやスーパーを回って、どこのサラダチキンが一番うまいか食べ比べてみよう、どういうローテーションでいくのがいいか考えてみよう、っていうふうに切り替えたんです。でも、そうすると見えてくるじゃないですか。何が見えたのかというと、こんなにみんながダイエットをしているんだっていうことですよ。

福田:むしろ、そこが見えていなかったんだね。見方がむちゃくちゃ狭かったんだ。

高山:そうです。狭かったところの視野が広がったというか、リセットできました。で、そこから、興味のないものをどんどんやるようにしているんです。

福田:素晴らしい。興味のないことに興味を持てというのが、サラダチキン事件の1つの教訓だったと。

高山:興味を持ってみれば、意外と楽しい、と。

福田:分かる分かる。コンビニって、昔はあまり健康的なイメージではなかったけど、今は健康志向だったりするもんね。

高山:コンビニは社会のいろいろが集まってくる、一番のポピュラーゾーンじゃないですか。例えば昔にローストビーフ丼って流行りましたよね。ローストビーフに丼って、そりゃあもう想像通りうまいじゃないですか。

福田:そうなんだ。食べたことないな。

高山:まあ、うまいんですよ。多分個人店が始めて人気店が出て、次はファミレスに行って、それからコンビニに行く。『北斗の拳』の漫画が出て、アニメ化されて、映画化されて、パチンコに行く、みたいな。

福田:バスクチーズケーキとかも、最後にコンビニに出る。

高山:コンテンツが最後に行き着く速度が、今まではもっと時間がかかっていたんだけど、どんどん早くなっているなと思うんですよね。

福田:世の中でスモールヒットしているものが、パッとコモディティ化して一般化しちゃうというわけだ。早くなったというのは確かにあるかもね。そうすると、教養はルノアールやスナックで身に付けて、コンビニで情報を集めて、ピンチの切り抜け方はハードボイルドな漫画で学べ、ということかな。

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