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「遊ぶ」ために必要なのは、 知力・体力・クリエイティビティ

「プロ営業師」が伝授する、人たらし術とは  Talked.jp

福田:映画を撮ったことによって、映像制作のお仕事が入ったという。やはり、芸は身を助けるわけだ。むしろ、芸しか身を助けないので、“どれだけ遊べるか”が大事なんだよね。そのニートの人が言っていることは正しくて、『信長の野望』をやったことがない、やってみようか、じゃあ次は『三国志』となるんだけど、それは同じ分野の話じゃない? それはそれで1個でよかったんだよね。

高山:そうなんです。1個でよかったんですよ。

福田:つまり、たくさん遊ばなきゃいけないとなると、知力、体力、クリエイティビティがむっちゃ要るんですよ。

高山:時間も必要ですよね。

福田:僕も「なんでそんなに遊んでるの?」とよく言われるけど、「一回やってみなよ。これ、仕事より大変だよ」と返したくなるよね。でも、高山社長はすごいよ。コロナがあって、どうしようかとなって、遊ぼうと決めた。しかも取りあえず家にいなくて、飲み屋の2階を借りるって、すごいこと。

高山:もうしょうがないじゃないですか。そこで「あ、俺、昼から普通に飲めちゃうんだ」ということが分かったんですよ。

福田:「夜を待たなくていいや」と。

高山:そう思ったんですけど、昼から飲んじゃうと8時ぐらいに眠くなるから、「よし。昼に飲むのをやめよう」と。やっぱり、酒は夜が楽しいですね。

福田:昼飲みだけが好きというのは、ちょっと素人過ぎというか、実際、昼飲みって格好だけな気がする。グランドハイアットのテラスで、誰かが白ワインを飲んでいたりするじゃない? よく見ていると半分以上残していたりして、飲んでない。「映え」だけなんですよ。「映え人生」はやめなさい、ということだね。それこそ『信長の野望』を全部やるとか、『三国志』を漫画で全部読むとかね。

高山:自分はそういうことをやったんですよね。

福田:正しいね。

高山:結局、速効身に付くものって何もないじゃないですか。「年収が倍に!」「来月、すぐにモテる!」とか。世の中にそんなものないから。時間をかけないと駄目だから。だから、僕が書いたのは答えがないというか、ヒントだけ、「遊ぼう」っていうだけの本なんです。

福田:こうやって説明してもらうと、高山さんはむっちゃまともなビジネスマンなんだよね。こんな破天荒な表紙であるにもかかわらず。ストレスがたまっているサラリーマンがこの本を読むとホッとすると思う。今日聞いた話の中にもヒントがあって、「無理そうなお願いこそ、軽く頼んでみる」とか。これは割と効果があるよね。

高山:金を借りるときも申し訳なさそうに「すみません」と言うよりは。

福田:「明日までに振り込んで下さい!」と胸を張って堂々と言う。

高山:「“金”以外は順風満帆なんです」って(笑)

福田:「あとは“金”だけなんですよね」っていう軽い頼み方だ。その会話力っていうのは、飲み屋で培われたのかな?

高山:飲み屋もそうですけど、子どもの頃から、父親とスナックへ行っている時に色々な対応を見ていたので。一緒に行った時に「ああ、こうやって店員に好かれているんだ」と。もちろん金を払うからというのもあるけど、金払っても好かれない客っていくらでもいますから。

福田:いくらでもいるね。

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