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フィリピンの小学校に寄付

熱量で壁を越えていく。「新規事業家」の生き方とは   Talked.jp

福田:そうやってバーで儲けるビジネス構造を考案しつつ、同時にフィリピンに小学校まで立てちゃうんですね。

守屋:はい。バーを始めて1年間ぐらいで、手元に400万ぐらいお金が残ったんです。もともと仲間内の8人で立ち上げた店なんですけど、「これ、どうしようか」と。一生形に残って、思い出に残って、かつ人生でやる予定じゃなかったことをやってみよう、ってみんなで話していたところ、「小学校を寄付をするとか、俺たちはやらなさそうだから、それにしよう」という話が出て。調べてみると、ちょうどフィリピンで、400万あれば1校作れるって話があったので、「よし、それだっ!」と。

福田:自分たちの目で見て、確認することもできる。

守屋:はい、サマル州のヒパラヤン村というところに、ヒパラヤンエレメンタリースクールを建てることに決めました。開校式には僕たちも行きましたよ。

福田:すごい!!

守屋:僕は日本側の校長なので、鍵の授与式とかやって。面白かったですね。

福田:地元の人たちにも喜ばれましたでしょう。

守屋:そうですね。一番思い出深いのは、現地の校長先生の話でした。ワライ語という言語が使われているところだったので、ワライ語からタガログ語、タガログ語から英語、英語から日本語っていう通訳だから、もともとは何て言っているか分からないので怪しいんだけど……。校長先生が生徒たちに言ったのは「日本人のサラリーマンたちがみんなで寄付してくれた」「これがスタートだ」「ゴールじゃないんだ」と。そして、「我々はここから学ぶんだ」っていうことを話して、校舎に“mission”“vision”“value”というような言葉が書いてあったらしいのです。日本だと、小学生って「早寝早起き」とかじゃないですか。

福田:「親の言うことを聞こう」とかね。

守屋:はい。その、校舎に書かれていた言葉や、校長先生から生徒たちへの、「我々はこれからスタートだ」という言葉を聞いて、(この上昇志向! これでは日本負けるわな)って思ったんですよね。

福田:ワクチンの配布状況を見ていても、日本はファクトベースで物事を考えられないから、グダグダしっぱなしですよねぇ。

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