logo

「もっといいものがあるよ」の反応は大歓迎

元ジャパネットたかた人気MCが語る 配信時代に問われる「伝えて、売る」技術(後編)  Talked.jp

福田:ご自分のYouTubeチャンネルを今後どうやって売っていかれますか?

馬場:そうですね。チャンネル登録者って本当に、1人1人の心を動かさないとなかなか増えていかないと思いますので、やはり残念な商品は絶対に売らないということ。これだけは誓います。だから私のチャンネルでは、「今日は1人の人が幸せになった」そして「また明日も、覗いていただいた1人の人が幸せになった」という、そういう幸せを届けられるチャンネルにしたいんです。

福田:そうすると、ちょっと意地悪な言い方かもしれませんが、これからのBabanet channelの中で「今日初めてこのカレーを食べたんだけれども、いまいちでした。この辛さを改善すればおいしくなると思います」という日がくるかもしれないんですね。

馬場:そうですね。それもそうですが、私は「うちの近くには、もっとおいしいカレーありますよ」という、そういう書き込みを期待したいんです。

福田:ああ、お客さんのリアクション。そうか。一方的ではいかんということですね。

馬場:ええ。SNSのいいところは、双方向性ですからね。テレビショッピングとかラジオショッピングはやはり一方通行になりがちです。

福田:ですよね。確かに。だけどそれを一方通行じゃないやり方をして、高田明社長は成功された。

馬場:そう。まさにSNSは書き込みができますから、もしおいしくなかったら書き込んでいただいて、全然OK。ただ約束してほしいのは、「じゃあもっとおいしいカレーを必ず紹介してくださいね」ということです。

福田:そうですよね。下手な野党じゃないんですからね、反対だけされても困りますよね(笑)

馬場:責任を持って皆さんも批判してくださいねということです。

福田:代替え案も必ずね。私はこのカレーが好きですよと。それは分かりますよね。地方に行くと、空港で名産のレトルトのカレーを絶対買ってしまうんですけど、「絶対、ココイチのほうがおいしいんだけど」という気持ちもあるんですよね。そういう時に「でも、買いたくなったのはなぜか?」という、自分にも疑問を持ってちゃんとコメントをしないと。批判だけだったら、匿名の炎上コメントみたいなものですよね。

馬場:そうなんですよね。言いっぱなしというのが多いですからね。

福田:我々、メディアに出たり表に出たりする人間は、絶対批判の的になるじゃないですか。だからメンタルを強く持ってやらなければいけませんけれども、そういう面でも馬場さんはベテランでいらっしゃるから。

馬場:全然大丈夫です。批判も、甘んじてお受けいたします。ただし批判をする皆さんはそれより上のもの、いいものを必ず紹介してください。

福田:それを紹介すると、また馬場さんのチャンネルの価値が上がって、人類にとって大きなwin-winなことになるわけですね。

馬場:本当にいいものしかここには載ってない。ここに買い物に来れば間違いない。生活が必ず豊かになるという、そういうチャンネルを作りたいです。

福田:もう今日お話をお聞きしているだけでも、あれもこれも相談しようかなというのがいっぱい出ました。まだ手付かずのこんな新しいビジネスモデルがあったんですね。しかもそれがとてもシンプルで身近にあったのに、意外と気づかなかったことばかりで、今日は勉強になりました。本当にありがとうございました。

馬場:いえいえ。こちらこそありがとうございました。

福田:楽しかったです。またぜひ!

(了)

(前編へ)

TOPへ