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ソーシャルスターの出現

そういった中でそれぞれのセレブの概念が大きく変わってきました。昨年2014年にアメリカのバラエティー誌が1500人のアメリカのティーンにあなたにとってのセレブは誰かということを聞きましたら、トップ5の内のトップ4がユーチューバーで、ほとんどテレビで見かけない人、地上波で見かけない人だったんです。6番目がハリウッドスターの亡くなったポール・ウォーカーだったいうのは非常に皮肉なことだと思うんですけども、それぐらいテレビ画面とスマホ画面の中の違いみたいなことがなくなってきた。よりタッチポイントの高いスマホからスターが出始めてきていますと。

オウンメディアへの展開:セルフィーでブランディング

日本におきましても、LINEで100万人以上のフォロワーを誇る読者モデルであるとか、Instagramを非常にうまく使いこなすモデルさんとか、そんなにテレビで有名じゃない人でも、自分のメディア(オウンメディア)を持って、それが好きなファンに対してコミュニケーションできるようになった。特にその中で最近注目浴びてるのはInstagramなんです。Instagramっていうのは一切のテキスト情報が要らないんですね。でも、自分の日常をどういう形で美しく見せることができるかによって、より親近感を作り出すことができるメディアですね。ちょっと話がそれますけども、ソーシャルスターって何かと考えたときに、オタク文化というのはネットを通じて現実、リアルを見るというのがオタクだったと思うんですけども、セルフィーするセルフィスト、ソーシャルスターっていうのはリアルな場を通じてネットを見るという最たるものがこのセルフィーをやってる人たちなのかなと。そして今は、例えばローラがあるブランドに雇われて、このブランド売ってくれってCMに出るわけなんですけども、そのCM風景をローラ自体Instagramにあげると、そっちのほうが消費者は反応して、そのブランドを買うっていう消費行動が現れてきました。消費者の消費欲求をあおるメディアが企業発信のものから、個人発信に近いものになってきてるというのが21世紀のありようです。
考えようによっては、使うメディアの環境って全然違うわけですけども、18世紀のサロン文化で口コミだけで知ってる人だけが楽しんだっていうのと同じような状況のことが21世紀に起きていて、しかしそれが無数に存在する。そんなに大金持ちじゃなくてもそれが達成可能になったというのが21世紀の大きな特徴で、これこそがネットメディアによるファッションの民主化だと思います。

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セルフィストは「リアルな場」を通じてネットを見る

テイラー・R氏の紹介

それでは、一部はこれで終わりまして、二部はソーシャルスターであるテイラーさんにお越しいただいて、彼女の実際のセルフィーライフというのを紹介してもらいたいと思います。よろしくお願いします。

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TODAY IS THE BEST TIME TO DO WHAT YOU LOVE AND GIVE IT TO THE WORLD【後篇】