まず、こちらの図を見てください。ご覧の通り、世界の現代アートの規模は7.6兆円なんです。

図のように、コンビニ、半導体、広告産業とほぼ近しい。ところが、次の図を見てください。

ちょっと悲しいんですけども、日本の現代アート規模は、アメリカの100分の1です。日本はコミックだけが年間1兆円以上、アニメやマーチャンダイジングを含めると2兆円以上のマーケットがあります。他の国にない娯楽マーケットということを考えるとアート市場の一部はコミック・アニメに流れているのかもしれません。
吉野家の紅しょうがのマーケットは約2000億円、日本映画のマーケットは約2300億円。そうなると、日本の現代アートは300億円規模ぐらいしかなく「果たしてアートは、日本の世の中に必要なのか」と、皆さんも生徒さんも思われるかもしれません。でも「たまごっち」や「音楽フェス」と同規模マーケットが存在することは、”日本市場にもアートはある”と言えると思います。
これが、1つ目のポイントになります。