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経営マインドにアートが求められる時代

デザイン経営時代のブランディング アートが変える新元号の社会

「アート的な経営」というのは、ソニー創業者の一人である盛田昭夫氏やApple社のスティーブ・ジョブズのように、マーケティングリサーチによって商品を開発していない経営を指します。盛田さんはある時、息子がラジカセを持って外出するのを見て、「歩きながら音楽を聴けたらいいな」と思ったことがきっかけで、ウォークマンを開発したのは有名な話ですよね。ジョブズはソニーに倣ったところもありますが、彼のデザインに対する考え方も非常にアーティーで右脳的です。「こんな夢のような製品があったらいいな」という右脳的発想に基づいて生み出したものが、Appleのプロダクトに反映されています。
 Apple社は、あれほどの規模なのに、実は社内デザイナーは20人くらいしかいないそうです。外部とのコラボレーションも少ない。一方のソニーのデザインセンターは400人以上のデザイナーがいます。現在のソニーの場合は、完全に”ハードありきのデザイン”をしている。だから、会社経営はうまくいっててもエレクトロニクス商品としてのヒットは皆無です。デザイン経営の域を出ない限り、やっぱり革命的な商品は生まれないですよね。

1つ目のポイントは、「アートは産業として成り立っている」とお伝えしましたが、2つ目のポイントは、「アートは経営マインドに必要」ということです。新元号に変わって、これからは右脳的才能が必要だと気づいた社会は、デザイン経営からアート経営へとより進化を遂げていくと思います。

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