旅の経験がないと、 環境問題の意識は芽生えない
イアン:僕の場合は、親が旅の経験として、高級ホテルに泊まらせてくれたこともあったし、一方でフィリピンのスラム街に行ってみたり。
福田:多様性を見せてくれた。
イアン:そう。本当にいろんな生き方があって、いろんな人がいて、いろんな人生があるっていうのを見てきたっていうのは、大きいですね。
福田:いいね。だからほとんどの日本人が今、社会を、世界を知らない。日本のパスポート保有率23.4%ですよ (2019年2月現在)。
イアン:考えられないくらい低いですね。日本のパスポートは強いのに。最近また、「強いパスポートランキング」世界一になりましたよね。
福田:160カ国ぐらい通じるくらい日本のパスポートは世界最強なのに、誰も海外に行ってない。しかも出国税1000円とか意味分かんないよね。インバウンドばっかり「来て来て」って言っといて、出る人から1000円取る。ある政治家の人に、「どうして出国税1000円を取るんですか」って聞いたら、「入国する人は外人も含まれていて分かりにくいけど、出る人は日本人だから取りやすいだろ」って。そんな根拠ないよね。
イアン:適当だな……。
福田:でもイアンくん含め、spiralclubの仲間もみんな、海外には行ってるし、旅もしているでしょ。
イアン:そうですね。たしかにみんな、海外経験がある人ばかりですね。少しでも旅行には行ったり、海外でファームステイをしていたり。そういう人たちの視野は圧倒的に広くて、感覚的な部分ですけど、会話したときの感じとか、その人が歩いているだけで漂う雰囲気とか、もうそこからすごく違うんですよね。何なんだろう。なんかチャクラが一つ開いたかのような雰囲気を漂わせていますね。