『寺はプラットフォーム、仏教はコンテンツである』(対談 青江 覚峰 氏 × 福田 淳 氏) | Talked.jp

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対談  青江 覚峰 氏 × 福田 淳 氏

世界最大級の寺社フェス向源

福田:最近関わられたコンテンツ&サービスについて解説していただけますか?

青江:まず今、僕自身個人でやっていることは「料理×仏教」ですね。料理っていう部分と食っていう部分、仏教っていうここの重なっている部分が、まず僕の第一のプライベートな僧侶としての立ち位置・・つまり、僕がやりたいからやっていることです。僕は食に対して興味があって、料理を作ることが好きで、だから事業としてやっているのが、例えば食に対するこういった本を書くといったことですね。あとは最近、これ具体的な名前も言って大丈夫かな、安倍首相夫人の昭恵さんが神田に「UZU」っていう居酒屋さん持ってらっしゃいますけども、そこから転じて、「UZUの学校」という学校を作られたんですね。

福田:UZUの学校。

青江:そういう名前の学校を作られて、そこの校長先生をされてらっしゃるんですけども、そこの第1回講師として食に対してのプレゼンテーションをしたりとか。そういった形でお坊さんとして日本の伝統的であったり、日本人が根源的に文化として持っている食って何だろうっていうのを次世代の人に伝えていく。これが僕の個人的な活動の一つ目の軸です。これを支えているのが実は次の軸なんですけども、僕自身が仏教が好きなんですね。仏教が好きであるが故に、これを多くの人が活用できる状態にしたいと思ってます。
松山大耕さんという京都のお坊さんがおっしゃっていたんですけども、世界の信仰宗教って何かといったらSomething believingである、ただ日本の宗教はそうじゃなくてSomething respectingであると。つまり、信仰として私はこれをドボンと信じます、それ以外は違いますっていうYes、Noの世界ではなくて、私はこの人をすごく尊敬するけども、同時のこの人もこの人もすばらしいと思うっていうのがSomething respecting。だからこそ、12月にクリスマスをお祝いすることもできれば、お正月には神社に行って、お葬式や法事があればお寺に行って、観光の場合はお寺も神社も同時に回るってことができる。これはBelievingがない、宗教性がないっていうんじゃなくて、Believingという宗教性の先に行ったのか、次元が違うのか、そこはよく分からないんですけれども。

福田:いいですね。Respecting、分かりやすいですね。

青江:Respectしているからこそ出てくる。で、Respectはやっぱり宗教性なんですよ。ここのRespectingっていうものを考えたときに、仏教をRespectした上で自分の生活に活用してほしいっていう思いがあります。その思いのもとにやっている二つ目の柱が、例えばさまざまな仏教系のイベントを企画するという形になっています。