AI姉さんは、サウナー姉さんだった
福田:國本さんは、これからどういうことをやっていきたいんですか?
國本:やっぱりAIは注目をされていて、ポテンシャルもあります。ただ、日本はまだうまくいってないという状況で、中国やアメリカなど、成功事例のエッセンス、ノウハウみたいなところを私自身がキャッチアップして、日本のスタートアップや技術の部分に還元して、伸ばしてはいきたいと思っていますね。
福田:うーん、素晴らしいですね。ところで、最後にきてなんですけど、「AI姉さん」と付けられたのは、どういうことで?
國本:覚えやすいかな、と。
福田:たしかに、教えてくれそう感はありますね。お天気姉さんみたいな。
國本:そうですね。とはいえ、AI業界って「AI」という言葉を使われるのって結構嫌がられるんですよ。
福田:そうなんですか。なぜ?
國本:なぜならばAIといっても概念が広くて、その中に機械学習があったり、ディープラーニングがあったり、強化学習があったりします。AI業界の人はAIと言わずに、機械学習、ディープラーニングと意味を分けて使うことが多いです。とはいえ、一般の人にはその違いはよく分からないですし、AIという言葉のほうがキャッチアップしやすかったり、興味を持ってもらいやすいと思っています。私はどちらかというと、一般の人向けにもっと分かりやすさとか、興味を持ってもらえるか、みたいなところを注力していきたいなと。
福田:なるほど。そしてAI姉さんは、サウナ姉さんでもあるんですよね、じつは。別アカウント@chelsea_saunaでは、サウナ愛を発信しておられます。僕も、サウナーを名乗っているのですが(笑)。
國本:はい。サウナが好き過ぎて、好きなサウナの近所に移住、引っ越したくらいです。
福田:いいなぁ。サウナって、ミストサウナとかスチームサウナとか、いろいろあるじゃないですか。どれがお好きですか?
國本:普段使いは一番温度や湿度が高いフィンランドサウナですね。あと「テントサウナ」といって、今プライベート感をすごく出しているタイプがあるんですよ。郊外に行って、テント型のサウナを立てて、川を水風呂にして、自然の中でサウナを楽しむのが流行っています。2019年ぐらいからブームでしたが、コロナの影響もあって密にならないという理由でもブームが加速しています。
福田:テントサウナは大きいセットなんですか。
國本:8人ぐらい入れるようなものが多いですね。
福田:すごいですね。調べてみます。
國本:経営者の方でサウナ好きな方は多いですよね。やっぱり、頭を空っぽにする時間として、お好きなんですか?
福田:そうですね。禅と一緒で。僕、座禅ってしないんですよ。ただ瞬間に、自分を空白にして気づきがあって、鳥の声を聴きながら。なぜ座禅をしないかというと、座禅をしてる間にいいアイデアを思いついた時、スマホをいじったり書いたりしたら怒られるから。サウナ好きの起業家の5%がマインドフルネス思考と聞いたんですけど、たったの5%なんだって。もっとあっていいですよね、サウナーも。
國本:もっといるような気もしますね。基本はやっぱりネットにずっと繋がっている中で、強制的に身体感覚を作る状況を作らないと、というのはありますよね。
福田:そうですね。よくわかります。だから國本さんは、デジタルと身体感覚としてのサウナ、その両方のアンビバレンスを保ちながら生きているということですよね。今日は、AIや中国事情について、学ばせていただきました。またぜひ、よろしくお願いします。
國本:とんでもないです。こちらこそ ありがとうございました。
福田:サウナー情報、また教えてください(笑)。
(了)
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