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街を歩いている起業家が面白い①

福田 淳の最新本『ストリート系都市2022』発売記念! PIVOT代表 佐々木紀彦が特別インタビュー(後編)  Talked.jp

福田:以前、オンライン直売所「食べチョク」を運営している秋元里奈さんと対談でお目にかかったんですけども、彼女も投資家の元を70社くらい回ったんですよね。

佐々木:ええ、かなり断られまくったそうですよね。

福田:スターバックスの元CEOハワード・シュルツは、スターバックスを拡大するための初期の資金集めで242人に呼びかけて、217人に断られたそうです。だからやはり、それだけ歩いているわけですよね。歩いて人に会うエネルギーって、すごいですよね。体力だけじゃできないと思うし、1回1回学びがあったはずで、ダメな理由は「こうか、こうか」とか、100カ所行けば100カ所ダメ出しがあるわけですよね。だって行っているんですから。これで成功しないわけないですよ。

佐々木:本当に全国を練り歩いていますもんね。

福田:そうなんですよ。だから、あまりピッチをしていない人とか、街で発見したことが全くモチベーションになっていないような人から投資のお誘いがきたときは、大概断りますね。その社長が……分かりやすくいうと、どれくらい遊んでいるか、街を歩いているかを聞いて、その遊び方みたいなところで決めています。

佐々木:それは面白い。

福田:最近、コンテンツクリエーター向けのAI作曲クラウドサービス「SOUNDRAW」の開発を進めている起業家の楠太吾さんを支援しています。もともとDJをやっていて「YouTubeやろう」と思ったとき、「使える音楽あらへんからAIに作らせようと思いました」みたいな感じで、最初にお目にかかったときのモチベーションが具体的だったので。そういうのはいけると思ったんですよね。彼は先日、スタートアップが事業モデルを競い合うピッチ大会で優勝しました。

佐々木:それも、ストリートの匂いがするということですね。

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