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本でしか伝わらないもの

福田 淳の最新本『ストリート系都市2022』発売記念! PIVOT代表 佐々木紀彦が特別インタビュー(後編)   Talked.jp

佐々木:最後になりますが、今回の本は、どういう人に読んでいただきたいですか?

福田:「2拠点生活最高だぜ!」って言ってる人には、まず読んでほしいですね。2拠点生活のどこが最高なんですか?っていう。

佐々木:そこをもう1回、見つめ直していただきたい、と。

福田:はい。最近、弊社でスタッフを募集したときに、人事担当者が、「なかなかいい人が来てくれないので、1つ条件を変えてもいいですか?」って言うので聞いたら、「在宅勤務オッケーにしませんか?」って言うんです。インタビューするとそういう人が多いんです、と。 「2拠点生活うまくいってるよ」っていう人と、もうひとつは「自宅で全部完結しています」って言う人に読んでほしいです。そうでもない時代も来るかもしれないですけど、オフィスがストリート的な街の近くにあるとするならば、「そこに行ったほうがあなたのキャリアパスにもなりますよ」って言いたいです。

佐々木:そうですよね。閉じ籠もっている時間が長いと、地縁も人脈も広がりませんよね。

福田:その感覚って、言葉で分かっても実感で分かっていない人が多いと思うんですよ。というのは、人間って怠惰だから、「出なきゃ出ないで楽か」みたいなところ、あるじゃないですか。逆に僕みたいに外に出るのが大好きっていう人、むしろちょっと特異体質かもしれないです(笑)

佐々木:そうかもしれません。日本ってコミュニケーションしなくていい国になったじゃないですか。なんでもあるし。

福田:この間何かの統計で、世界の中で一番自分の国から出ない国ナンバー1が日本だったんですよね。一番出るのがオーストラリア人でしたね。たしかにオーストラリア人って、インドネシアに行っても、どこ行っても必ず見ますもんね。ロシア人も結構見ますよね。だからロシア人と、オーストラリア人ってストリート系かもしれないです。そして日本は、「ホーム系」ですよね(笑)

佐々木:ですね。だからこそ、ストリート系の人たちが大事になってくるし、そういう人が新しいものを作っていくっていうことですね。

福田:そうです。

佐々木:今日はもうてんこ盛りの話で、とてもヒントになりました。この本は都市計画の話だけではなくて、これからの仕事とか人生とか、街のあり方まで全部含まれていて、本当にお勧めの本ですね。

福田:ありがとうございます。

佐々木:福田さんが今まで書かれた本の中で、いちばんの自信作ですか?

福田:そうですね。自信作です。この手のビジネス本っていうのは、来年読んでも意味がないと思っていて。「だったらブログとYouTubeでいいじゃないか」って言う人がいるかもしれませんけど、そうじゃないんですよ。やっぱり本を読むっていう行為ほど、反SNS的な行為ってないです。誰とも繋がってない、ただその中に没頭して、2時間ぐらいを過ごす。そういうメディアで何千人かの人がいることが、コミュニティバリューを生むと思います。

佐々木:その何千人は濃いですし、深いですもんね。

福田:僕が佐々木さんのことがなぜ好きで、なぜ会いたい人なのかというと、人に会っている+(プラス)「読んでいる」という方なので。だからこそ知的で多くのことをご存知ですよね。「会っている」「読んでいる」「外に出ている」。このへんを組み合わせていったら、相当面白い人たちが集まると思いますよね。

佐々木:本当にそうですね。…ということで、みなさんぜひお買い上げください。本屋でも買えますし、Amazonでも、電子書籍でも買えるということですので。今日は皆さんありがとうございました。福田さん、ありがとうございました。

福田:こちらこそ本当にありがとうございました! おかげさまで、すごく引き立ちました。

(了)

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