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マーケティング経験ゼロから、 セレブブランドプロデュースの道へ

カルト宗教を自力で抜けた男が語る洗脳・国家・「寂しさ」の本質とは(前編)   Talked.jp

佐藤:それでYahoo!に入ったとき、うちの息子が自閉症だって発覚するんですよ。

福田:あっ、そのときに?

佐藤:3歳の健康診断のときに、横浜で。

福田:そうか、そうか。がっちゃんね。視聴者の方に説明すると、がっちゃんはノリちゃんの息子(現在21歳)で、絵を描くことが好きで、今は「GAKU」として、国際的なアーティスト活動が注目されています。

佐藤:はい。調べたら、自閉症はアメリカに専門家がいて、国としても行政のサポートが手厚いことを知って、「引っ越さなくちゃいけない」と思って、アメリカでの仕事を探し始めたんです。で、たまたまTGC(東京ガールズコレクション)をプロデュースしている社長さんから電話がかかってきて。ちょうどをTGCやる直前だったんですよ、実は。ちょうどサブプライムの前でお金がバブってたんですよ。そのときTGCがパーンと始まって、2006年かな?

福田:エビちゃんブームとか、あったよね。

佐藤:そう。そこのブランドをいろいろ仕掛けて「KITSON(キットソン)」とかも全部やって。僕、ビバリーヒルズの隣のウエストウッドに住んでいたから「KITSON」に近かったんです。

福田:あのバッグ欲しさに、みんなすごくなかった? 女の子の並びよう。

佐藤:3000人くらい並んでましたね。

福田:3000人!?「KITSON」のオープニングか何かで、沢尻エリカかオープンカーみたいなのに乗ってテレビに出てたよね。

佐藤:いろいろな派手な仕掛けとかをやっていて、その中に僕は入るわけですよ。そのときに、たぶん今日の話にまた戻るんですけど……。

福田:いや、ちょっと待って。戻る前に、ずっとアマチュア感覚で「ごみ出しからパソコンの勉強します!」とか「Yahoo!で井上社長!」って言ってた人が、当時で言えばトップクラスのテクノロジーとマーケティングで日本的ブームを巻き起こすわけじゃん。そういうマーケティングの勉強はしてないわけじゃない?

佐藤:ゼロですよ。高卒だから。してない。でもたぶん、僕は福田さんと感覚が一緒で、どんな理屈よりも肌で感じたほうが正しいと思ってるんですよ。

福田:絶対に正しいね。

佐藤:だからYahoo!に入って驚いたのが、事業戦略とかやっている人たちが机に座ってエクセルで事業計画を作ってて。「それ、現場で聞いたの?」って聞いたら「いや、全然」みたいな。「えっ? うそでしょ?」とか思って。だから思うんですけど、エクセルの数字の市場って本当は違って、“私の情”のほう=「私情」から始まらないといけないんですよ。それを積み重ねて、エクセルに出すだけの話じゃないですか。

福田:まさにそうだね。間違いない。

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