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今、「明るいパンク」が必要

「生きていて、なんぼ」「いのち」の視点から見る、メディア・政治経済・教育(前編)   Talked.jp

野中:今のコンテクストでぱっといいコピーは浮かびませんが、福田さんの場合はYouTuberというよりも、生きざまそのものがメディアなのだと思います。

福田:ありがとうございます。

野中:だから、今日このコンテンツでは活字もあれば、編集して映像もあり、さらに「生福田に会いたい!」と思う人は、最近始められたという福田さんのバーに行けばいい。そういうふうに、「福田メディア」を絶えず、作ってくださっているじゃないですか。

福田:よく「どうしてバーを始めたんですか?」って言われます。なぜなのかというと、自分のバーがあれば、話したい人と気軽に話せる機会を作れると思いました。どうしても昼間は多忙で、会うのをお断りしなければならないことが多くて。(*バーは2023年6月クローズド)

野中:大正解だと思いますよ。

福田:ところが、僕が沖縄に行ったり海外に行ったり、コロナも収束してくると、より東京にいないわけですよ。そうすると、バーって予約して行くものでもないので「今いる? 行ってもいい?」と連絡がきても、「あ、ごめんなさい。今東京にいないんです」「そうですか。じゃあまた」…となるんですね。あれ、自分はずっと東京にいなきゃいけないんだと思って。どうしてこれ、始めちゃったのかなぁと思っているんですけど(笑)

野中:それでいいと思います。なぜかというと、日本は「欠落のシリアルナンバー」に価値を感じるお国柄じゃないですか。「限定品」と書いてあると、それを確かめることなく、並びたくなる。福田さんが「今いないんだよ」という時、たしかに「じゃまたね」なんですけども。「いついる?」「いついるか分からないから、いつも訪ねてね」とおっしゃるといいと思います。

福田:なるほど…。僕、女性に生まれていたら、銀座で結構売上を上げるママになれるかもしれませんね。

野中:結構、どころの騒ぎじゃないと思いますよ(笑)

福田:あはは。ところで、野中さんのご著書『心をつなぐ生き方』(サンマーク出版) を拝読しました。紙の本は現在絶版とのことですが、電子版でも出すべき良書ですよね。読むと元気になります。

野中:そうですか。ありがとうございます。

福田:野中さんのように、明るく反抗する精神、今みんなないじゃないですか。従っちゃいますよね。「明るいパンク」が必要だと感じます。

野中:「いのち」って、たしかに明るいパンクですよね。

福田:この本で描かれている野中さんのエネルギーと、「わがまま、そのままでいいんだよ」と、人を積極的に認めてくださる力がすごいな、と。でも、「孤独と一人は違うんだ」とおっしゃっているところも、非常に響きましたね。ビジネスマンでも、「孤独の足りない人」は、ちょっと発想力が鈍いように思うんです。

野中:「孤独の足りない人」は、群れてしまうので。イノベーションが起きにくい。

福田:そう。悪い意味での体育会系ですね。そういう意味では、これからは会社人間の人ほど、あえて孤独の時間をもつことが大切かもしれません。

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