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クラウドファンディング総まとめ

SNSの広まりが後押しになった!

福田:クラウドファンディングは「クラウド」というぐらいですから、ソーシャルメディアとの関わりが非常に大きいですよね。FacebookやLINEやそういったソーシャルメディアが発達して、そこで初めて成り立つようなツールであるとも言えるんでしょうか。

山本:そうですね。クラウドファンディング自体は、人間最古のお金集め方法というか、「お金下さい」って集める方法は昔からあったと思うんですけど、なぜ今、ここまで広まりつつあって、若干、世界も変えつつあるのか。その背景としては、ネットの高速化やネットで決済が安全にできるようになったこと、あとおっしゃるとおり、FacebookとかTwitterとかSNSでつながりやすくなったことも本当に大きい要因だと思っています。

福田:実際、クラウドファンディングのプラットフォームって、アメリカではキックスターターとか、インディーゴーゴーとか。日本だと、先ほどのレディーフォーとかマクアケ・・。

山本:キャンプファイヤー、モーションギャラリー。

福田:いろいろありますよね。やはりソーシャルグラフが大きい人のほうが、資金が集まりやすいのでしょうか。

沼田:例えば今までのインターネットのビジネスって、ほとんどが検索されるところから始まるものでしたよね。だから皆さんもAmazonとか楽天で何か買おうとしたら、まずは検索すると思うんです。クラウドファンディングの場合、家に帰って暇だから検索して何かのプロジェクトにお金を出そうとしたという人はあんまり聞いたことがない。この中にも今までクラウドファンディングで支援した経験があるという人がいらっしゃるかもしれませんが、恐らく最初は友人がシェアした記事を、時間つぶしでFacebookとかTwitterをやっているときに偶然見て支援したとか、インターネットのメディアで紹介されていて気になったとか、「偶然の情報」をきっかけにプロジェクトを支援したという人が多いです。ですからSNSの登場がクラウドファンディングを根付かせた大きな背景であることは間違いないと思います。

福田:僕は、ネット企業を経営してて思うんですけども、Googleって検索の時代が長かったんですよ。今でも検索だけで物事完結することは多いですけども、LINEやFacebookで語られるてることは、一切、検索できない領域ですよね。これがどんどんネット世界の中で広がったときに新たなサービスが出はじめてくる。クラウドファンディングって、検索で探すんじゃなくて、共鳴し合った個人同士がSNSを通じて伝搬させる新しい流れを創りだしたと思います。