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ライフシフト - 寿命100年の時代をどう生きるか Talked.jp

転職に起業、副業、移住…ライフシフトは実に多様!

福田:ベンチャー会社なのに、なんでつぶれないのか。これもよく聞かれるんですけど、ベンチャーファンドで始めて10年以上やってきて、ソニーグループだからって言われたりもしますが、そうでもないんです。最初、iモードの待ち受け画像配信から始めたけれど、何も知らないじゃないですか。外の空気を感じながら、変えていったわけです。会社からこのミッションだって言われても、ただ従っていたらつぶれますよね。ちっちゃい会社って、給料安くて終電までみんな働く。社長だけじゃなくて社員全員が脇目を振ってないので、余裕がなくて、つぶれちゃうんだと思うんです。自転車じゃないですけど、遊びのチェーンがないから。だから、安藤さんも僕も絶えず遊ぶことが大事だよって言っているのに、まだ世の中は「ふざけたこと言っている」って。

安藤:真剣に受け止めてくれないんですよね。

福田:こうなったら、「遊び教えてくださいよ」って人たちに、遊び方マニュアル作ってやろうかなと。こないだ大阪の新聞のローカル面で、「今の小学生にはハンカチ落としが成立しない。みんな勘が働かないから、後ろにポンとハンカチ落としても「俺じゃない」ってみんな思って、鬼がクルクル回っているだけ」って記事があって。ハンカチ落としたときの風が感じられない。やっぱり、五感に響くようなことをプログラムしてあげないとダメなのかなって。
幹部研修をキャンプでやる会社もありますよね。アクセンチュアを辞めて、キャンプを通じて幹部のコミュニケーション図るってプログラムがある。だから、僕も今度真似して、「志願者が5人ぐらい集まったら夜遊びに連れていくよ。1人参加費1万円ね」ってやってあげようかなって。まずダンスというのは何でもいいからカラダを動かすんだよ、とか、終電のことは忘れて、朝まで飲んでいればいいんだよ、とかね。夜遊びって意外と体力要る。それも、やっぱり体感しないとわからない。
定年退職してから、人生まだ30年以上ある。『はじめ人間ギャートルズ』の時代だったら、動かないと死ぬから。やっぱり冷蔵庫って便利ですよね。その分、どんどん余暇が増大してしまう。橘川幸夫さんの本『暇つぶしの時代』は、先見の明があり過ぎた。今、読むんでも面白いんです。

安藤:ふざけているんじゃないよと。

福田:今は暇つぶしの時代で、みんなソーシャルゲームばっかりやっている。僕はゲームやらないから、さっぱりわからないんですけど、そういう人たちにライフシフトの時代が来たって、どう啓蒙していきますかね。

安藤:最初はやっぱり、ロールモデルをいっぱい出していこうかなと。これはイクメンもイクボスもそうだったんですけども、シフトも、転職とか起業とか副業とか移住とか、男性は主夫になるとか、実にまた多様でね。いろんなカテゴリーがあると思うので、まずはバランスよく発信していきたいなと思っています。

福田:やっぱり、ダイバーシティー感を持ってもらうっていうのが。

安藤:今、ライフシフトっていうと、転職ばっかりにいっちゃっている感じがするんです。今度、リクルートの人たちとかとライフシフト・ジャパンって株式会社をつくるんですけど。

福田:そうなんですか。面白い。

安藤:「ライフシフト」って法人登記を調べたら、もう5個ぐらい会社ができていたんです。そのほとんどがどうも人材派遣とかみたいなんですが、まだあんまり中身がないですよね。どこも登記したのが6月とか7月なので。

福田:早い。

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