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自分の立ち位置が決まると、すべてのカードはひっくり返る

人生の秘訣!いまをどう生きるか?以上。  Talked.jp

福田:で、そうしているうちに、坂野さんも弟子の位は上がっていかれたわけですよね?

坂野:そうなんですよ、そうなんです。

福田:何年ぐらい、その工務店で修行されたんですか?

坂野:7~8年ぐらいですかね。

福田:結構長かったんですね。で、そのあとどうしてまた建築家になろうってことになったんですか? 

坂野:その網走で、大工の棟梁になれたので。

福田:棟梁までなった? それはまたすごいですよね。

坂野:ああいう世界って、面白いですよ。何の前触れもなく仕事がやってくるんですよ、ひゅっと。「お前、これやってみろ」みたいな。そうやって棟梁になっていく段階があるんですよね。
やっぱり僕が突然、海外からやってきて、皆は「何だあいつは?」みたいな感じだったわけですよ。それで面白かったのは、棟梁になって、大きな仕事をするとなると、職人さんたちも「あいつがやるんだって」みたいな感じで、注目するから、超プレッシャーなわけですよ。ここは勝負だ、みたいな。

福田:でも坂野さんは、メンタル強い方ですよね?

坂野:まぁ何でも面白がるんですけども、ただ「このポイントを外したら、人生結構しんどいぞ」っていうのも知ってるんですよ。「頑張ったら何とかなる」とは、全然思ってないから。 なので、「ここは、いったれ!」ってやって、大きな木造の立派な家がばーんと建ち上がるわけですよ。それ以前というのは、何があってもコミュニティのカードはひっくり返らないわけですよね。でも、それって面白くて、コミュニティの中で自分のポジションを確立して、半分以上のカードをひっくり返した瞬間に、残りのカードもばたばたばたってひっくり返るんですよ。

福田:うん、それはよく分かります。

坂野:これって、同調社会のすごくいいところでもあるんですよね。要は、半分以上カードをひっくり返せばいいんですよ。そしたら全部ひっくり返る。

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