『仏教はニーズ(苦)とウォンツ(欲)の違いを教えるもの』(対談 青江 覚峰 氏 × 福田 淳 氏) | Talked.jp

Talked.jp

対談  青江 覚峰 氏 × 福田 淳 氏

隣近所に興味を持たせたインターネット

福田:なるほど。やっぱり生き方、ライフスタイルなんですね。インターネットが1995年のWindows95からって考えると、20年ぐらいですか。僕、今年で50歳ですから、自分の人生の中でインターネットがあるほうが短いわけなんですけど、インターネットっていう変革は農業革命、工業革命に継ぐものだといわれている時代にたまたま生まれてきたわけです。どういう功罪があったのかっていうのは、両方知ってるものとしてずっと検証していかなきゃいけないと。
先ほど「アメリカは憧れだった」とおっしゃいましたけど、僕も全く同じで『スターウォーズ』見て、いつかハリウッドに行くんだって思いでキャリアを築いてきました。一方で最近日本においてはハリウッド映画駄目じゃないですか。日本映画すごくいいですよね。これって何なんだろうって考えたときに、ハリウッドの大作主義は、世界中の最大公約数の共通のマーケティングをするとそうならざるを得ない。シリーズの2とか3とかそんなのになっちゃうのもそのせいですよね。でも、それ以外に、僕インターネットの影響も大きいんじゃないかなと。つまりインターネットって海外とか外を知れる機能がすごく前に出てたんですけども、実際は隣近所の再発見に一番役立ったメディアじゃないかと思いました。
ハリウッドの大作映画って殆どハズレはない1,800円だと思うんですけど、「死の体験旅行」の2,000円って滅多に体験できないコンテンツですよ。多分こっちのほうを選ばれる人が年々増えてきたのは、インターネットのいい側面じゃないかって思います。

青江:僕もまさにそう思っております。だから、告知の9割はウェブメディアでしているんです。「Facebook」や「TimeoutTokyo」などがオフィシャルメディアとしてパートナをー組んでいるので、これは完全にウェブメディア。あと、チケッティングに関しても全部スマホとかウェブで決済ができるし。

福田:結構簡単にイベントチケット取れましたよ。プログラムそのものをTEDみたいに映像コンテンツとか書籍化してマルチプルに展開させていくご予定はありますか?

青江:「死の体験旅行」が今度書籍化されます。「向源」はあくまでもプラットフォームなんですね。こういったプラットフォームに乗せることによって、一つ一つの企画がはっきり目立って自立していけるっていうのが僕、大切だと思うんです。

福田:「向源」はスカパーで、「死の体験教室」はMTVだということですね。なるほど、それは分かりやすいですよね。