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「メニュー作り」の深掘りが足りない

世界を編集する、ということ~編集者と経営者のアップデート術とは   Talked.jp

福田:今日はもう、学ぶことばかりです。後輩から言わせていただくのはおこがましいのですが、きっと堤さんの新しい本は、やはり「世界は編集できる」ということでしょうね。その編集の仕方を、意外とみんな知らずにいる。やっぱりテクノロジーとかデバイスが先に来ちゃうので、AIもコスト削減に使えるかとか、本来生み出されたものすごいエネルギーを抜きにして、総合的なメニュー作りの勉強もしないで、売りがどこなのかもよく分からないままにやっちゃうから、DXなんていうのはほとんど、最初は失敗して当たり前なんですけど…。失敗して辞めちゃうことが多いですよね。だからAIが一番活性化していない日本は、編集者の視点、メニュー作りの深掘りがとことん足りないからなんだなと、今日僕は気がつきました。

堤:ありがとうございます。ちょっと編集者を持ち上げすぎていらっしゃるような気もしなくはないですけど(笑)

福田:その視点。編集者の視点ですよ(笑)

堤:編集者的な役割って本当に曖昧で分かりづらいんですけど、メニュー作りからその役割を言い換えれば、物事に優先順位を付けて、そこにいま目の前にある課題をどう入れ込んでいくか、ということですね。ある企業が自社事業に関する10個の課題に優先順位を付けるのは、ある意味簡単ですよね。それが、福田さんのお仕事である企業のブランディングみたいなことになると、もっと深い目での優先順位付けが必要になる。わかりやすい文脈で書かれてはいないことの中から、より大事な、企業と社会との接点を作るためにキモとなる要素をいかに見つけられるかの勝負ですよね。
そのためには、その経営者なり、あるいは社員全体が、アップデートする感覚を持つことと、目配りを広くすること。あと今のコロナ時代の最大のキーワードでもある「エンパシー、共感する力」をどう持つか。そこがたぶんキーワードになってくると思います。

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