会社員とフリーランスの生涯年収
じゃあ給料はどうなるのか。今は一般的には50代半ばくらいで役職定年になると、役職手当が減って、給料は2割くらい減ります。そして60歳になると再雇用になって、また給料が半分になる。でも、これは安倍政権が言うところの「同一賃金・同一労働」からいうとおかしいわけです。そうすると、何が起こるか。公務員はたぶんこうなると言われていますが、とにかくもう無条件に、50歳になったらだんだん給料を減らしていく。
60歳までに50歳のときの7掛けくらいの給料にして、その給料のまま65歳まで雇うと、だいたい生涯賃金が今と変わらないそうです。そんなことが起こっていくだろう、ということなんですね。例えば早期退職をしてフリーランスになった人が、仮に55歳まで会社にいたとします。そしてさらに仮に、65歳まで月に50万稼げると、生涯年収は大体同じなんですよ。まあ、これが1つの目標ではないかと思います。そして我々のようなフリーランスは定年がありませんので、65歳以降も、自分のやりたい仕事を続けていくことができる。お金がすべてではありませんが、こういうことを少し考えて将来設計をすることも大事ではないかなと思います。