きっかけは、「教会通い」
福田:中田先生が、「イスラム教を信じよう」と決められたのはいつ頃なのでしょうか?
中田:もともと小学校ぐらいのときから、なんとなく一神教徒だったんですよね。
福田:すごくないですか、小学校のときから(笑)。何がきっかけでそんなふうに?
中田:なんでしょうねえ。最初は覚えている限りだと、教会かなと。うちの父親は、宗教心は全くない人なんですけども、貿易商をやっていたこともあり、英語を勉強するために教会に通わせようとしていたんですよね。それで私も一緒に。なんでだか教会には親しんでいて、中学に入ってからもキリスト教のいろいろな本を読んだり、教会に通い続けたりしていました。
大学に入ってからは、聖書研究会で聖書の研究をするようになりまして。やっているうちに、さっきも言いましたけどイスラムの研究室が突然できて、面白そうだなと思って入ったんですね。私にとってはキリスト教もユダヤ教もイスラムも、もともと同じだっていう考えで。
福田:うんうん。
中田:イスラム教徒になったのは、1年間イスラム研究室で勉強してから。3年生の終わりぐらいにモスクで手続きをしました。イスラム学を専門に勉強しているのとほぼ同時期に、でしたね。
福田:なるほど。
中田:もう、20年以上経っていますからね。あっ、正確にいえばもう40年か(笑)。40年ですね、もうね(笑)。そういう感じですね。