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コロナ禍で、ヌンチャク使いをマスター

リケジョ・武道家・女優リーナ・リー   Talked.jp

福田:先程、移動映画館の話をしてくれましたけれど、生まれ育った中国の村は、具体的にはどのくらいの田舎だったんですか? 

リーナ:電気ガス水道などのインフラは、日本のようには整っていないです。水道は井戸水。それぞれの家に井戸水が1個あるという感じですね。で、ご飯は庭で、みんなで食べます。気候は、冬はかなり寒くて、マイナスまで下がりますね。井戸水は凍っているんですよ。だから、昼間のちょっと暖かいタイミングに次の日の朝に飲む水と、顔を洗う水を全部汲んで、温めてから寝る……ということをしないと、翌日はもう、水は入手できない状態に。

福田:それは、なかなかですね。食べ物は?

リーナ:食べ物は、畑もやっているし、動物も自分たちの庭で……鶏、豚、ウサギ、ロバ、ガチョウ、ヤギ……などを飼っていました。

福田:都会暮らしから見ると壮絶な環境ですけども、でも生まれてからずっとその環境にいたら、それが普通になりますよね。

リーナ:はい。自分にとっては普通の暮らしですね。

福田:今でもそのリアリティというか、たくましさみたいなものは感じますか?

リーナ:感じます! どこに行っても自分が馴染むと思えるのは、育った環境で身についたたくましさで、特技だと思っています。

福田:「どこでも馴染む」という点においては僕も得意ですね(笑)。でも今はコロナ禍になって、世の中の状況は大変なわけじゃない?

リーナ:それは、そうですね。でも自分に関しては、一度も焦っていないです。

福田:そうだよね~。なんか、堂々としているよね。

リーナ:そうですか(笑)。コロナになって、中国武術のレッスンがなくなり、長い武器は家の中でできない。何か出来ることを始めようと思って、「そうだ、ヌンチャクにしよう!」と思って。ヌンチャクとバタフライナイフをすぐ買いました。ヌンチャクは1週間くらいかけて、ブルース・リーの動きを完コピしようと思ったんですけど、意外と簡単でしたね。

福田:えっ、そうなの?

リーナ:はい。4時間で、全部できちゃって。

福田:それは、普通の人にはできないと思うよ(笑)

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