ノーベル賞と特許を取りたい!
福田:話を戻すと、中国から日本に来て、最初に住んだのは……。
リーナ:つくばです。
福田:やっぱりお父様の関係で?
リーナ:はい。農林水産省の研究で、と聞きました。
福田:9歳くらいで初めて見る日本の印象ってどうですか。……でも、つくばでよかったですよね。自然が多いから。
リーナ:自然もあるし、つくばには外国人が多いので。学校も「国語教室」といって、国語の授業になると外国人だけ別の教室に移動して、地域のお母さんたちが日本語を教えてくれるんですよ。
福田:へぇ~。じゃあ、ベースは英語だったんですか?
リーナ:いえ、日本語です。日本語なんですけど、受け入れ態勢は出来ていたので、そこは大丈夫でした。
福田:大学は何を専攻でしたっけ?
リーナ:ロボット工学です。
福田:すごいよね。もうこの段階で……この段階では、芸能界に進もうという気は、もちろんなかったですよね。
リーナ:ないですね。全くなかったです。
福田:じゃあ、ロボット工学でロボティクスをやって。
リーナ:そうです。はんだ付けとかプログラミングをずっとしていました。
福田:将来はノーベル賞を取りたいっていう記事も読みました。
リーナ:それについては、今もずっと思っています。ノーベル賞と同時に、特許を取りたいなと思って。
福田:特許?
リーナ:はい。みんなには笑われるんですけど…。サングラスのレンズ内側の端部分に、鏡面加工をつけたんです。車のサイドミラーみたいな感じで。普通に歩いていると、後ろから痴漢が来たら気付かないじゃないですか。でも、そのサングラスをしていると後ろが見えるんです。それを思いついて実際作ってみた時に、「あれ? 私これで特許取れるかな!」って思ったんですよ。じつは父も特許を取っているので。
福田:そうなんですか! 何の特許を取っておられるんですか?
リーナ:父は、豆乳を豆から作る生産ラインの特許を持っています。その特許で今、自分の会社を経営して世界中を飛び回っています。幼少期から図面を引いている父の姿を見ていて、その分野に興味を持ちました。芸能界の仕事だけではなく、特許とかノーベル賞とか、機械系のことも自分はやりたいなと思っています。