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タイムゾーンで、 オフラインコンテンツの充実を

お寺が改革する”デジタル・ウェルビーイング”の世界  Talked.jp

福田:非常に柔軟だったわけですね。この1年でものすごいイノベーションを起こされて、仕掛けられていると思うんですけども。まだ先はわかりませんが、アフターコロナはどういうことを計画されているのでしょう。

伊藤:オンラインとオフライン、両方の価値を高める方法は何かを考え続けてきました。今後はよりオンラインに力を注ぎたいです。例えば、オンラインでは、長期視点のお題を出して考えてもらう哲学的なプロセスなどは、相性が良くて価値が高い。その辺りを今後追求していきたいです。一方のオフラインは、鳥の声を聞いたり、水の色の移り変わりを眺めたり、よりクローズな場所にして感性を研ぎ澄ます事がより重要な意味を持っていく。今までであれば、2~3時間過ごすと、「ああいい気持ちに入れ替わりました」っていうところを、これからは1~2日間くらいかけて過ごしてもらえるような、よりリトリート的な場所にシフトしていくでしょうね。

福田:そういう場があれば、すぐ満杯になりそうですね。

伊藤:とはいえ、お寺は檀家さんの法事があったり、花がにぎやかなシーズンは一般公開をしてにぎわったりするので……。「ゾーニング」というんでしょうか。例えば10時から5時は一般にも開く時間があるとか、タイムゾーニングという時間でうまくシフトできたらいいな、そういうことがやりたいなと思っています。

福田:ダイナミック・プライシング(*2)ですね。ニーズによって、場所の価値が変容するということですが。

伊藤:はい。それをうまく持続可能にできるように、メンバーシップ制度みたいなことにするのか。

福田:サロン形式とかですね。

(*2)…消費者の需要と供給を考慮して、商品やサービスの価格を変動させる手法

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